大麻常習使用による海馬・へんとう体の萎縮
2008年 06月 03日
Brain Regions Shrink in Heavy Pot Users(medpage today)
Regional Brain Abnormalities Associated With Long-term Heavy Cannabis Use
Arch Gen Psychiatry. 2008;65(6):694-701.
麻薬使用者は両側海馬、扁桃体の容積が減少(P = .001)し、相対的に、前者の減少の程度が大きくなる (12.0% vs 7.1%).
左半球海馬容積は、直前の10年の麻薬累積曝露量と逆相関し (P = .01)、閾値下陽性心理症状とも逆相関 (P < .001).
この陽性症状スコアは、累積麻薬投与とも相関 (P = .048).
麻薬使用者は言語学習において対照群よりパフォーマンスが落ちる (P < .001)が、両群とも部分的脳容量と相関しない。
たばこに比べて、ひとふかし量2/3多く、吸入量は1/3ほど多い、4倍の息ごらえをして、5倍のCO濃度増加する。たばこと同様に、肺、心血管疾患、悪性腫瘍への遅延性副作用が考えら得る。
スウェーデンの研究では、”分裂病様徴候”が用量依存的に出現
(Lancet. 1987 Dec 26;2(8574):1483-6.)
BMJ 2002;325:1195-1198 ( 23 November )
大麻連日使用者は6倍うつ、不安
大麻週使用者は約2倍うつ、不安
Smoking cannabis, like smoking tobacco, can be a major public health hazard
BMJ 2003;326:942-943 ( 3 May )
”Medical cannabis”とは問題を切り分ける必要があるだろうが・・・
by internalmedicine | 2008-06-03 14:29 | 医療一般