サマータイムによる睡眠障害

以前、”サマータイム”にふれたことがある( 2007-05-22

悪の集団(経団連)と総理大臣が、サミットのどさくさに紛れてサマータイムを導入しそうな勢いである。それどころか、サマータイム導入、民主も積極姿勢らしい・・・
日本経団連と民主党、政策めぐり意見交換 6月4日11時37分配信 産経新聞(つくづく、馬鹿な政党と・・・)


読売新聞って相変わらず、経団連・自民呼応型だから仕方ないのかもしれないが残念。マスコミの良心てちょっとはあるのかなと思った私がアホでした。
サマータイム 一度、導入してみては(6月4日付・読売社説)


絶望的になっていたところ、サマータイム「反対」、睡眠学会が声明…サマータイム、眠りに悪影響 睡眠学会が反対声明 2008年6月6日 中日新聞 朝刊と、やっと動いてくれた良識の人たち

おそらく来年の春先には、この案に賛成した政党に対する怨嗟の声が響くことだろう。
喜ぶのは、時計メーカー、ソフトシステム屋、労働時間ごまかしで労働強化を勝ち取れた経団連のおっさんたち、健康を害した人たちで忙しくなって喜ぶ奇特な商売の人たち・・・


The human circadian clock's seasonal adjustment is disrupted by daylight saving time.
KANTERMANN T, JUDA M, MERROW M, ROENNEBERG T.
Curr Biol 2007;17(22):1996-2000.

世界の1/4が年2回、1時間ほど、DSTを行っている。これはあくまで社会的な時刻設定の変更であり、日暮れなどの環境的なものによるものではない。
DSTの影響は十分調査されていない。サーカディアン時計は、生体環境と同期した日光が用いられている。一定時刻の東→西への日暮れが移るとともに、ヒトの体はそれに応答する。

大規模研究(n=55000)で、DST下でなく、標準時間下、休日の睡眠時間のの季節性の変化をみたものである。

2番目の研究は、睡眠のタイミングと、活動性を、DST移行前後8週間、50名で調査したもの

秋のDSTから標準に戻るときは、パラメーターは迅速に戻るが、春先には、活動のタイミングは春の導入時には調整がうまくいかない。特に、late chronotypeで影響が大きい。


ヒトのサーカディアンシステムはDSTに調整できず、日照時間の変化に対する季節性適応は、サマータームにより中断される。

この調整中断は、生物的特性に影響を与える。


Daylight Saving Time Disrupts Humans' Natural Circadian Rhythm
ScienceDaily(Oct. 25, 2007)


これって、健康面の問題だけじゃなく、社会システムにも大きなストレスを与えることになる。
日本のような時間厳守の国で、たとえば鉄道網などのダイヤなどのソフト開発費用やそのための混乱による事故なども考えられる。単なる思いつきでお猿に似た総理は世紀の悪政を行うようだが・・・医療関係者だけじゃなく、国家的な大混乱を導くこととなる・・・かえって環境を悪化するって・・・

by internalmedicine | 2008-06-06 14:24 | 医療一般  

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