地中海式食事療法遵守により糖尿病リスク軽減
2008年 06月 13日
地中海式食餌療法を遵守すれば、糖尿病リスク軽減するそうである。序文をみると、モノ不飽和脂肪酸、オレイン酸をかなり強調した論文である。
Mediterranean diet evidence(Bandolier)に地中海式食事療法スコアがかかれている。
身体運動、体重減少が2型糖尿病発症予防に重要というランダム化トライアルあり、食事は重要な糖尿病発症に重要な要因であるとされてきた。地中海式食餌療法は心血管疾患予防効果が多くの研究で報告されている。
経験的エビデンス、メカニズム上のエビデンスにて2型糖尿病予防に役立つ可能性が示唆されていたとのこと。
予防的特性の主なものは、食物繊維、vegetable fatの高摂取、トランス型脂肪酸の低摂取、アルコールの適正摂取である。
さらに、バージンオイルを豊富に料理、揚げ物、パン、サラダドレッシングに使うことが特徴である。結果、モノ不飽和脂肪酸:飽和脂肪酸比高値につながる。
比較的脂肪量が多いが、モノ不飽和脂肪酸(オリーブオイル)を高用量摂取し、飽和脂肪酸が少ないというパターンが特徴である。
モノ不飽和脂肪酸リッチな食事は、糖尿病患者の脂質特性と糖コントロールを改善し、インスリン感受性改善に働く可能性がある。
ということで、
実際に地中海式食餌療法を遵守することで、糖尿病発症が予防できるかという研究
利益性成分:野菜、豆類、果物・ナッツ、穀類、魚、単飽和:飽和脂質比で分析されたスコアである。
不利益性成分:肉・鶏肉、乳製品、アルコール量
地中海式食事療法 Mediterranean style diet"
Mediterranean food patterが心血管予防関する役割の報告
半定量化136項目のアンケート
よくもまぁ・・・こんなアンケート素直に応じる人がいるものだといつも感心するが、おそらくそれないりの報償をもらっているのだろう・・・
Adherence to Mediterranean diet and risk of developing diabetes: prospective cohort study
BMJ 2008;336:1348-1351 (14 June)
ベースラインに糖尿病のない13 380 名のスペインの大学の卒業生、4.4年フォローアップ中央値
食事習慣を、136の食事回数アンケート、9ポイント指数スコア化
2型糖尿病新規診断報告を調査
Mediterranean dietへのadherenceは糖尿病リスク軽減と関連
性・年齢補正頻度比率は、adhrenceの中等度(score 3-6)、高度 (score 7-9) にて、低adhrence(score <3)に比べてそれぞれ、0.41(95%信頼区間 0.19-0.87)、0.17 (0.04 to 0.75)
結果の完全補正解析は類似
スコアの2増加につき、35%の糖尿病リスク減少 (頻度比0.65, 0.44 ~ 0.95)で、多変量解析にて逆線形傾向(P=0.04)である。
by internalmedicine | 2008-06-13 09:25 | 糖尿病・肥満