GPx-1遺伝子多型性:メタボリックシンドロームがらみ

地域在住中高年者の遺伝子多型の検討というのは、各種癌、糖尿病などで検討されてきたみたいだが、一連の流れとしてメタボリックシンドロームも・・・

Glutathione peroxidase 1 Pro198Leu variant contributes to the metabolic syndrome in men in a large Japanese cohort
American Journal of Clinical Nutrition, Vol. 87, No. 6, 1939-1944, June 2008
メタボリックシンドローム(MetS)の病因として、フリーラジカルと酸化ストレスの役割が注目されている。細胞性抗酸化酵素、 glutathione peroxidase 1 (GPX1) が 活性酸素種のコントロールに中心的役割をしている

ランダム選択の横断的解析にて40-70歳(1128男性、1105女性)

GPX1 Pro198Leu 遺伝子多型の頻度、CC、CT、TTで、0.846、0.151、0.003

男性では、遺伝子型CT/TTは有意にW/H比、TG値、HOMA(ベータ細胞機能)、収縮期血圧・拡張期血圧でCC型より高い (P = 0.045, 0.012, 0.011, 0.004, 0.003)

遺伝子型CC/TTは両性ともインスリン高値(男性:P = 0.019, 女性:P = 0.010)で、女性においては体脂肪量高値 (P = 0.027) 、HOMA (P = 0.008) 高値を認めた。

遺伝子型CT/TTは、男性においては、有意に、2つの通常のクライテリアであるIDFクライテリア[オッズ比(OR): 2.02; 95% CI: 1.30, 3.15 ]、修正NCEPクライテリア[OR: 1.49; 95% CI: 1.02, 2.18]のMetS頻度と関係していたが、女性では相関せず。

構成成分の解析として、遺伝子型CT/TTは中枢性肥満 (OR: 1.93; 95% CI: 1.31, 2.85) 、高TG血症(OR: 1.52; 95% CI: 1.08, 2.15) と関連するが、女性では相関しない。
CCとCT/TT遺伝子型の間にMetSの他の構成成分の差異はない


まぁ・・・メタボリックシンドロームが意味ある概念であることが前提での報告・・・
今後、臨床的アウトカムをもって、報告していただきたい。

以下は、P(GPx-1|2型糖尿病)の検討
Functional Variants in the Glutathione Peroxidase-1 (GPx-1) Gene Are Associated With Increased Intima-Media Thickness of Carotid Arteries and Risk of Macrovascular Diseases in Japanese Type 2 Diabetic Patients
Diabetes 53:2455-2460, 2004
GPx-1遺伝子の変異は、2型糖尿病患者の、IMT増加と、心血管、PADと相関

by internalmedicine | 2008-06-13 17:18 | 内科全般

 

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