心不全のヨガ治療

あくまでもpreliminaryな検討数ということと、運動療法でなく、薬物療法との比較ってのが・・・議論の余地を残してしまっていると思うが・・・QoL、運動能力だけでなく、炎症性マーカーまで改善というのがほんとならすばらしい。

Effects of Yoga on Inflammation and Exercise Capacity in Patients With Chronic Heart Failure
Journal of Cardiac Failure Volume 14, Issue 5, June 2008, Pages 407-413

薬剤やデバイスを用いた治療が最近開発されているが、心不全の合併症・死亡率は以前高い。ヨガを理学・呼吸療法と組み合わせることで心不全患者のベネフィットをもたらす可能性がある。8週間のヨガ・レジメンを薬物治療に加えて行い、心不全患者の運動能力・炎症性マーカー、QOLの改善を検討

NYHA分類I-IIIの心不全患者をランダムにヨガ治療(YT)と標準薬物治療(MT)に分ける
測定は、段階的運動試験(GXT time)と VdotO2peak、血清biomarker(IL-6、hsCRP、ES-SOD)を測定


QoLの変化評価ため、Minnesota Living with Heart Failure Questionnaire (MLHFQ)を行った。

総数19名を初期スクリーニング後酸化させ、19名の患者のうち9名をYT、10名をMTに割り付け
平均EFは25%

GXT time とVdotO2peakはYT vs MT群で改善(YT:+18%  vs MT:–7.5% ; P = .03 vs.対照 YT: +17 と MT:–7.1; P = .02)

IL-6とhsCRPはYT群で有意に減少し、ES-SODは増加した (all P < .005 vs. MT)

MLHFQ scoreは25.7%YT群で改善し、MT群で2.9%


Yale大学などが積極的というabc newsの報道(2007年)などがある

ヨガの血圧などへの影響をみるとエビデンスレベルの高い知見が得られているとは言い難い。一応、最近のレビューでは「体重減少・血圧・血糖・高コレステロールに有効」であると記載されているが・・・Evid Based Complement Alternat Med. 2007 Dec;4(4):487-91.

by internalmedicine | 2008-06-26 08:45 | 動脈硬化/循環器  

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