真空採血管ホルダー問題

中東での空港爆発テロ以来の、hentai毎日新聞のworld-wideな不祥事を目くらまししたいせいか、医者・医療機関バッシングにマスコミは余念がない。
自己血糖用の採血器具?の使いまわしから、本来関連のなかった真空採血管ホルダーへ話をミスリードしているようだ。事情がわからないのに、早計なアンケート調査を行う機関が続出し、話をさらに複雑にしている。

日本医師会のスタンスはいまのところ以下の如し・・・それにしても、厚労省の役人たちの知識量の少なさや配慮の無さにはただただ驚くばかりだし、簡単に謝罪する公的病院やお偉いさんたちの存在は日本の医療をさらに悪化させている。

真空採血管ホルダーの取り扱いについて(第二報)
http://www.med.or.jp/japanese/members/bunsyo/data3/safe/20ian_28.pdf

(医安28)F平成20年6月26日
都道府県医師会医療安全担当理事 殿日本医師会 常任理事木 下 勝 之

「真空採血管等における使用上の注意等の追加等について(平成17年1月4日付薬食安第0104001号)通知は、ホルダーの再使用による感染等の健康被害の発生等を踏まえて発出されたものではなく、また、真空採血管のホルダーを一律に単回使用の医療機器とすることを求めたものではない。」また、「ホルダーの再使用による感染等の事例の報告は国内外ともに承知していない。」ことを明らかとしております。 このように、ホルダーに関する調査は不要であることを再度、ご認識いただきたく宜しくお願い申しあげます。 また、一部の健保組合が真空採血管ホルダーのアンケートを行うとの情報も入手しておりますが、既にご案内申しあげたとおり、ホルダーに関する調査の必要性はありませんので、貴医師会におかれては、然るべくご対応いただきますようお願い申しあげます。 最後に、真空採血管ホルダーによると思われる感染に関する報告は、現在までありませんが、既にご案内のとおり、この問題に関して更に正確を期すために、日本感染症学会の学術的コメントを求めております。 以上、ご報告申しあげます。



(問)平成17年の通知により、真空採血管のホルダーの添付文書の「禁忌・禁止」欄に再使用禁止と記載するよう企業に対し指導しているが、その根拠は何か。
(回答) ○ 平成17年の通知以前においては、真空採血管のホルダーは、医療機器ではなく、また、「再使用禁止」とはなっていなかったが、このようなホルダーの再使用による感染等の事例の報告は国内外ともに承知していない。 ○ このような状況の下、平成16年7月に日本臨床検査標準協議会(JCCLS)が標準採血法を策定し、採血の手技の面から、より安全性の高い手法が導入されるようになったことも踏まえ、平成17年の通知により、器具の面からもより安全性を向上させるために、企業が自主的にホルダーを単回使用の医療機器とする場合には、その添付文書の「禁忌・禁止」欄に再使用禁止の旨記載するよう企業に対し指導したものである。 ○ このように、平成17年の通知は、ホルダーの再使用による感染等の健康被害の発生等を踏まえて発出されたものではなく、また、真空採血管のホルダーを一律に単回使用の医療機器とすることを求めたものではない。



by internalmedicine | 2008-07-01 08:21 | メディア問題  

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