不安定狭心症・非ST上昇型心筋梗塞の積極的的治療戦略vs保存治療戦略

なんでもかんでも積極的にしてよいというものではないようだ・・・これからはますますリスク層別化が大事となりそうだ

non–ST-segment elevation acute coronary syndromes (NSTE ACS):侵襲的治療をST非上昇型急性冠症候群(ACS)で行われるが、この戦略は死亡・心筋梗塞リスク増加に女性では関連する。8つのランダム化トライアルのメタアナリシスで、男性・高リスク、biomarker陽性女性を保存的治療に比較して、有意に死亡・心筋梗塞・ACSでの再入院を減少させる。


NSTE ACSにて、男性・高リスク女性では、死亡・MI・ACSによる再入院リスクを減少させる。
逆に、このデータでは、低リスク女性には保存的治療を推奨するという新しい見解で、新しいガイドラインの元になるだろう・・・


Early Invasive vs Conservative Treatment Strategies in Women and Men With Unstable Angina and Non–ST-Segment Elevation Myocardial Infarction
A Meta-analysis
JAMA. 2008;300(1):71-80.
【概要】 侵襲的戦略をNSTE ACSを対象に行うことは、女性ではベネフィットがないのではないかという報告があったため

【目的】 NSTE ACS女性・男性への侵襲的 vs 保存的治療の影響のランダム化トライアルのメタアナリシス

【データソース】 コンピュータ化文献:MEDLINE・Cochraneデータベース(1970-2008年4月まで)
検索用語: invasive strategy, conservative strategy, selective invasive strategy, acute coronary syndromes, non-ST-elevation myocardial infarction, and unstable angina

【研究選択】 NSTE ACS患者の侵襲的vs保存的のランダム化臨床トライアル

【データ抽出】12か月フォロー中の性別特異的な死亡、心筋梗塞、ACS再入院

【データ作成】 8トライアルの結合(女性3075、男性7075)

侵襲的 vs 保存的の“死亡、MI、ACS”に関するオッズ比は女性で、 0.81 (95% 信頼区間 [CI], 0.65-1.01; 21.1% vs 25.0%) 、男性では 0.73 (95% CI, 0.55-0.98; 21.2% vs 26.3%) で、性差有意差なし (P for interaction = .26)

biomarker陽性女性のうちで、侵襲的戦略は死亡・MI・ACSの頻度を33%低下させ
(OR, 0.67; 95% CI, 0.50-0.88) 、死亡・MIの頻度は有意でない23%の低下 (OR, 0.77; 95% CI, 0.47-1.25)

一方、biomarker陰性女性では、侵襲的戦略は、3つのエンドポイント構成を有意には減少させなかった (OR, 0.94; 95% CI, 0.61-1.44; P for interaction = .36) 。
そして、死亡、MIに関して35%オッズ比を増加させたが有意ではない (OR, 1.35; 95% CI, 0.78-2.35; P for interaction = .08)

男性では、死亡・MI・ACSのオッズ比は、bio-marker陽性 056(95%CI 0.46-0.67)、陰性では0.72(95%CI, 0.51-1.02)(P for interaction = .09)




European Heart Journal 2007 28(13):1598-1660

by internalmedicine | 2008-07-03 14:14 | 動脈硬化/循環器  

<< 聞く耳持たない官僚たち;厚生労... 急性腎不全集中治療:適切な腎サ... >>