乳幼児突然死症候群:過剰なserotonin autoinhibition

乳幼児突然死症候群(SIDS)はACP(American Academy of Pediatrics)のPolicy Statement(British Jnl. for the Philosophy of Sci. Volume 58, Number 2Pp. 299-329)があるSIDS

Science誌に、この病気の本態にかかわる仮説の立証が報告された。

Sporadic Autonomic Dysregulation and Death Associated with Excessive Serotonin Autoinhibition
Science 4 July 2008: Vol. 321. no. 5885, pp. 130 - 133

SIDSは、先進国では新生児期検死にてもっとも多い。しかし、セロトニン・ホメオスタシスの異常により生じるというメカニズムに関してはまだ不明である。
セロトニン・ニューロンの自己抑制能、すなわち、セロトニンのoverexpressionを調整する機能の異常により生じるという仮説をマウスで検討
トランスジェニックマウスでのautoreceptorにて、その過剰発現は、突然の徐脈・低体温を、成長期に生じ、死に至ることも多い。さらに、環境的曝露に対する自律神経目標臓器の活動性低下を生じてしまう。
この所見は、過剰なセロトニン自己抑制が、SIDSにおけるセロトニン・ホメオスタシスの異常を生じるメカニズムとして説明しうるもの

by internalmedicine | 2008-07-04 15:14 | 中枢神経  

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