神経線維腫症1型の認知機能低下に対するSimvastatinのトライアル：効果認めず

神経線維腫症1型：Neurofibromatosis type 1 (NF1)、いわゆるvon Recklinghausen diseaseは学習能力の低下を生じる認知機能障害と関連する。
ＮＦ１の動物モデルでは、スタチンの3-hydroxy-3-methylglutaryl coenzyme A reductase 抑制にて、マウスの認知機能低下保持が認められた。
そのため、ＫｒａｂらがＮＦ１のヒトで評価、ランダム化１２週間トライアルにて、simvastatinとプラセボによる、したところ、神経心理的・神経生理・神経レントゲン学的認知機能測定において、有意差を認めなかった。

Effect of Simvastatin on Cognitive Functioning in Children With Neurofibromatosis Type 1
A Randomized Controlled Trial
JAMA. 2008;300(3):287-294.