クレアチン・サプリメントを呼吸リハビリテーション・運動療法に用いたときにベネフィットがあるのか?


クレアチン・サプリメントは除脂肪体重を増やすことが示唆され、末梢筋力増強に働くが、COPDの患者においては運動能力増加にはつながらない。この研究では、COPD患者の筋力トレーニング中のベネフィットとして、endurance trainingに関してbenefitと耐用性・受容性がたしかめられた
・・・とあるが、論文要約をみると効果があるようには思えないのだが・・・

Randomized Controlled Trial of Dietary Creatine as an Adjunct Therapy to Physical Training in Chronic Obstructive Pulmonary Disease
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 178. pp. 233-239, (2008)
【方法】100名のCOPD(平均(SD)年齢 68.2(8.2)歳、FEV1 44.0(19.6)%で二重盲検対照化平行トライアル
7週の好気的・抵抗運動呼吸リハビリテーション
クレアチン食:22g/日×5日→維持3.76g/日
【結果】トライアル完遂80名(38名クレアチン食、42名プラセボ)

全てのアウトカム指標は呼吸リハビリテーション(PR)後改善した

しかし、PR後両群の有意差無し
・SWT距離:84(79)m vs 83.8(60)m  P = 1.0
・膝進展運動量: 19.2 [16] Nm [Newton meters] vs. 19.5 [17] Nm ; P = 0.9)

筋肉生検でクレアチン食のエビデンスは認めた


COPDとサプリメントを含めた食事介入って、結果的には、明確な効果がないようだ・・・一部詐欺的報告をのぞいて・・・

by internalmedicine | 2008-07-24 11:51 | 呼吸器系  

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