クレアチン・サプリメントを呼吸リハビリテーション・運動療法に用いたときにベネフィットがあるのか?
2008年 07月 24日
クレアチン・サプリメントは除脂肪体重を増やすことが示唆され、末梢筋力増強に働くが、COPDの患者においては運動能力増加にはつながらない。この研究では、COPD患者の筋力トレーニング中のベネフィットとして、endurance trainingに関してbenefitと耐用性・受容性がたしかめられた・・・とあるが、論文要約をみると効果があるようには思えないのだが・・・
Randomized Controlled Trial of Dietary Creatine as an Adjunct Therapy to Physical Training in Chronic Obstructive Pulmonary Disease
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 178. pp. 233-239, (2008)
【方法】100名のCOPD(平均(SD)年齢 68.2(8.2)歳、FEV1 44.0(19.6)%で二重盲検対照化平行トライアル
7週の好気的・抵抗運動呼吸リハビリテーション
クレアチン食:22g/日×5日→維持3.76g/日
【結果】トライアル完遂80名(38名クレアチン食、42名プラセボ)
全てのアウトカム指標は呼吸リハビリテーション(PR)後改善した
しかし、PR後両群の有意差無し
・SWT距離:84(79)m vs 83.8(60)m P = 1.0
・膝進展運動量: 19.2 [16] Nm [Newton meters] vs. 19.5 [17] Nm ; P = 0.9)
筋肉生検でクレアチン食のエビデンスは認めた
COPDとサプリメントを含めた食事介入って、結果的には、明確な効果がないようだ・・・一部詐欺的報告をのぞいて・・・
by internalmedicine | 2008-07-24 11:51 | 呼吸器系