医学研究への生体試料利用に拒否的なのは極々小数(スウェーデンの研究)

医学・医療に対して、個人情報保護法は負の側面が大きい。「社会」より「個」を優先するのが当然と考える人が多くなった日本で、科学研究に自分の採血や検尿などのbio資料を役立ててくださいという人たちがどれほどいるのだろう。表面的なボランティア活動で自己満足している人たちでさえ、こういう研究に対して、自分の生物検体資料の利用を拒否する人がいる。

こういう拒否の人たちは大多数なのだろうか?少数意見を尊重しすぎて、社会一般に役立つ社会活動を阻害することになってないだろうか?


マスコミなどは極端な小数例を強調することによって関心を引くことに終始し、政府・役人はその意見に左右されすぎ、公衆衛生や医学発展に役立つはずの大多数の国民の好意による行動をさまたげることになっている・・・そう感じる。


医学研究に対する検体試料使用に対して、スウェーデンの調査によると国民の大多数は好意的である。

Patients’ refusal to consent to storage and use of samples in Swedish biobanks: cross sectional study
BMJ 2008;337:a345
医療生物検体貯蔵をどの程度の人が研究目的に同意し、事前同意を断るかの調査
21ヶ国中20ヶ国の140万の検体試料
・検体試料貯蔵もしくはその試料の使用に対する拒否:690名に約1名
・異議文をもって意志決定:1600名中約1名
・検体試料を破棄するより使用限定希望:約6200名中1名
・以前同意したうちに、同意取り下げ:約19000名中1名

by internalmedicine | 2008-07-25 08:55 | 医療一般  

<< ルーチンな血液嫌気性菌培養は不要? ICUAP:ICU-acqui... >>