HIV関連報告:頻度・抗結核薬との相互作用・関連肥満

アメリカ政府はHIV感染を過小評価しているという研究結果が発表され、マスコミでも情報が流れている。
CDC underestimated new HIV cases by 40 percent
Yahoo News Sun Aug 3, 7:23 AM ET




・米国でのHIV推定頻度
Estimation of HIV Incidence in the United States
米国HIV発生頻度推定
13歳以上の患者の血性によるHIV抗体試験と、BED HIV-1 capture enzyme immunoassayによるアルゴリズム

2006年:新規HIV56300名(95%信頼区間:48200-64500)名と推定
男性・アフリカ系アメリカ人の不均一に偏っている。
.JAMA. 2008;300(5):520-529.



他関連報告がいくつかJAMAに掲載されている。いつも水曜日なのだが、前倒しでonline発行

・HIV関連肥満と成長ホルモン
Growth Hormone in HIV-Associated Obesity
抗ウィルス治療は内臓肥満と代謝的合併症を伴う事が多く、おそらく原因は成長ホルモン(GH)欠乏に伴う。
低用量GHとプラセボによるランダム化研究にて、GHにて内臓肥満、体幹肥満、TG、拡張期血圧の減少効果を示した。しかし、2時間食後血糖は増加した。

JAMA. 2008;300(5):509-519.


・抗結核治療と抗ウィルス治療の関連:特定のHIV治療薬は抗結核治療により効果低下
Effects of Antiretroviral and Anti-TB Therapy
リファンピシン高結核治療はnevirapineとefavirenzの血中濃度を減少させる。
南アフリカの現行抗結核治療なし例の前向き研究は合併結核有り無し両方のデータで、
efavirenzベース、nevirapineベースの抗ウィルス治療開始したもので、
Boulleらは、抗ウィルス治療の時、rifampicinbエースの抗結核治療がある場合は、治療開始時2年のウィルス量が増加し、ウィルス学的治療失敗が増加する。efavirenzベースの場合はそれが認められないということを見いだした。
JAMA. 2008;300(5):530-539.


Antiretroviral Treatment of Adult HIV Infection
2008 Recommendations of the International AIDS Society–USA Panel
JAMA. 2008;300(5):555-570.
新しいデータでは、CD4細胞<350/μL未満での治療開始を支持するようで、CD4細胞 350/μL以上では治療開始決定は個々の合併症、AIDS発症リスク要因、非AIDS疾患に依存する。
高血中ウィルス量(eg. >100 000 copies/mL)ではCD4+細胞数が急激に減少する(>100/μL/年)場合は治療を即刻開始すること、急性B型・C型肝炎合併、心疾患リスク、HIV感染関連nephropathyは早期治療の必要性が増す
通常、 efavirenz or a ritonavir-boosted protease inhibitor + 2 nucleoside reverse transcriptase inhibitors (tenofovir/emtricitabine or abacavir/lamivudine)である。
治療失敗は迅速に発見され、マネージされなければならない。HIV-1 RNA値が検出下限未満になるよう


エファビレンツ:ストックリンカプセル200、ストックリン錠600mg
リトナビル:ノービア・ソフトカプセル100mg、ノービア・リキッド


HIV治療ガイドラインの情報:http://www.haart-support.jp/index.html

by internalmedicine | 2008-08-04 08:32 | 感染症  

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