オープンアクセス出版による文献引用数増加効果はない
2008年 08月 08日
文献発行の主目的を引用される論文数であるとすればしかたない結論なのかもしれないが・・・社会一般の知識の底上げのためにもオープンアクセスはさらに増加してほしい・・・
Open access publishing, article downloads, and citations: randomised controlled trial
BMJ 2008;337:a568, doi: 10.1136/bmj.a568 (Published 31 July 2008)
【目的】 文献ダウンロード・引用における学文献のフリーアクセスの影響評価
【デザイン】 ランダム化対照トライアル
【セッティング】 11ジャーナル(American Physiological Society発行)
【参加者】 1619研究文献とレビュー
【主要アウトカム測定】
・文献読者数 (フルテキスト、PDF、abstractのダウンロード数)
・独自visitor数 (internet protocol addresses)
・文献引用( Institute for Scientific Informationから一年後集積)
【介入】11の科学ジャーナルをオープンアクセスにするか(treatment群) 、subscriptionアクセスにするか(対照群)ランダム割り付け
【結果】認証アクセス文献より、出版後6ヶ月後評価にて、オープンアクセス割り当て文献は89%(95% 信頼区間 76% ~ 103%)フルテキストダウンロード (95% 信頼区間 76% ~ 103%)増加, PDFダウンロード42%(32% ~ 52%)、独自visitor数23%(16% ~ 30%)増加するが、abstractダウンロード24% (–29% ~ –19%)
出版後1年後、オープンアクセス文献は、引用数増加は見られなかった
9-12ヶ月間での引用比率は、オープンアクセス文献の59%(146/247)、認証アクセスの63%(859/1372)であった。
文献引用のLogistic and negative binomial regression analysisではオープンアクセスの利点は確認できなかった。
【結論】 文献出版においてオープンアクセスは認証アクセスより読者数自体は多い。
出版後1年でオープンアクセスの方が引用数増加という利点が認められるわけではない。
他文献の、オープンアクセスでの引用数増加という利点は他原因アーチファクトであるかもしれない。
by internalmedicine | 2008-08-08 09:04 | 医療一般
