中高年よ走れ!

メタボ検診・指導などせず、中高年ランナークラブを全国に設置させたら・・・安く上がるし・・・disabilityリスク減少効果で社会的コスト軽減が期待できるし、コミュニティー活動も期待できたのに・・・国は役人は天下り・姑息な社会福祉劣悪化しか考えたないから、仲間内でランナークラブでも作ることやってはどうだろう・・・

Reduced Disability and Mortality Among Aging Runners
A 21-Year Longitudinal Study
Arch Intern Med. 2008;168(15):1638-1646.
【背景】 運動は、全ての年齢層で多くの健康アウトカムを改善し、well-beingをもたらす
高齢者の長期研究でdisabilityと予後ベネフィットを確認する研究
【方法】年毎の自己アンケートを538名の国家ランニングクラブの538名と、423名の北カリフォルニアの健康な50歳以上の人を対照に比較(1984年)
データはランニング、運動頻度、BMI、 Health Assessment Questionnaire Disability Index (HAQ-DI; scored from 0 [no difficulty] to 3 [unable to perform]) による評価
2005年、ランナー284名、対象者156名(21年フォローアップ)
2003年の死因はNational Death Indexで評価
【結果】ベースラインで、ランナーは対照より若く、やせており、喫煙数も少ない
平均 (SD) HAQ-DI scoreは対照で高く、両群とも年齢とともに増加
対照よりランナーでその程度が少ない(0.17 [0.34]vs0.36 [0.55]) (P < .001)

多変量解析にて、ランナーは有意にHAQ-DIスコアが少ない:0.5 (ハザード比, 0.62; 95% 信頼区間, 0.46-0.84)

19年経過時点で、ランナーの15%、対照の34%が死亡

共変数補正後、ランナーは、ベネフィットあり(ハザード比, 0.61; 95% 信頼区間, 0.45-0.82)
90代になるまでアプローチを続けた21年フォローアップ後disabilityと生存曲線は広がる。

【結論】 中高年の積極的な運動 (running)は、後年のdisability減少や生存改善に寄与する


Stanford大学のEliza F. Chakravartyらの研究で、1984年から開始した50歳以上での研究。2005年までアンケートを繰り返し、運動頻度、BMI、身体障害レベルを調査。

定期的運動は身体障害・死亡リスク軽減、心血管フィットネスの改善、好気的能力の改善、骨密度増加、炎症性マーカーの改善、ワクチン摂取率改善、思考・学習・記憶機能の改善をもたらした。

by internalmedicine | 2008-08-12 14:49 | 動脈硬化/循環器  

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