マスコミの傲慢さの一因: 一次情報定義の改ざん
2008年 08月 14日
本来新聞などのメディアというのは、自分たちの考えを前面に打ち出す機関なのだろうか?・・・断じて 違う! メディアとは、あくまで、一次情報を素直にまとめ、その迅速性と正確性を売りにするサービス業である。
ところが、メディア側が世論を形成する主体として動き出し、そのために情報に修正を加え、情報提示のやり方に工夫を行っている。
メディアが一次情報を形成するなどというのはあってはならないのだ。
これこそが、日本のメディアの抱える最大の問題点なのである。
おそらく、科学というものを学んだものは、一次情報の定義は以下の如くと考えるはずだ。
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一次情報とは、専門誌や学協会誌に掲載される論文や会議論文集、特許情報などオリジナルな情報のことです。http://www.kansai-u.ac.jp/library/how_to/bunken/kagaku/kagaku01.html
英語で言えば・・・Primary Sources
Definition:
Primary sources are original materials. They are from the time period involved and have not been filtered through interpretation or evaluation. Primary sources are original materials on which other research is based. They are usually the first formal appearance of results in physical, print or electronic format. They present original thinking, report a discovery, or share new information.
一次情報とは、“オリジナルな思考を(自らが)形成し、発見を報告し、真新しい情報を提示すること”なのである。
マスコミの本来の仕事を考えれば、メディアが一次情報発信源であってはならないのだ!
メディアの連中は、現場で汗してつく収集形成したオリジナルな情報を、電話一本でかすめ取ることも一次情報と呼ぶのである。
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今でも社会性、公共性を帯びている情報の一時的な発信源のほとんどは新聞ではないでしょうか。新聞はよく記録性とか解説が大事と言われますが、僕は一次情報の発信源であることにも誇りと自信を持っています(毎日新聞論説室:与良正男)
http://bb-wave.biglobe.ne.jp/communication/gakusei/09/industry03.html
「一次情報」とは、情報にじかに触れた人が記述したもの。その人はほぼ確実に情報の発信地にいたり、情報の発信源から直接ニュースを仕入れています。一般的なテレビニュースとか新聞とか、なんば経済新聞もこれに当たりますね。
http://blog.sprl.jp/blog/2007/11/15_5108.html
あくまで私ごとだが、TBSなどで評論家として出てくるこの”与良正男”というひと・・・あまりよいイメージをもってない。
“新の一次情報収集・研究”の道に進むかもしれない学生たちに、自分たちの偏狭な定義を教えている。額に汗して、新の“一次情報”を形成している人たちを軽視し続けるメディア・・・
“一次情報”の定義のとらえ方ひとつとっても、かれらの傲慢さが目立つのである。
ref.)毎日新聞問題:御遺体を人前にさらせと・・・2008-08-11
※ 毎日新聞を代表とするすべてのメディアに対して、メディアの原点に戻るよう、猛省を願う !
教育現場で新聞を活用するNIE(教育に新聞を)の取り組み!(http://mainichi.jp/area/mie/news/20080813ddlk24100121000c.html) ← わらわせるんじゃない!
by internalmedicine | 2008-08-14 09:21 | メディア問題