K-1甲子園:危険性への配慮が足りなさすぎる
2008年 09月 03日
「K-1甲子園2008」ってのがあると聞いて驚いた。
ヘッドギアせず、胸部にも防御装備なく格闘をさせるという無謀なもの
止めるものはいなかったのだろうか?
高校生は、脳発達の時期である。たとえ、ヘッドギアをしても脳障害の可能性があるのである。関係団体・管轄省庁はだまってるのだろうか?
文科省に問い合わせてみたいと思うのだが、テレビ番組でちょっと紹介があったので気になっていたが、
こういう記事が掲載されている。
↓
元女子高生に4400万円賠償 ボクシング練習で脳機能障害 道教委(09/03 07:08)
二〇〇四年三月、道立石狩翔陽高校のボクシング部員で当時一年生だった女子生徒が練習試合中に意識を失って障害を負った事故があり、道教委は「顧問教諭が安全に対する注意義務を怠った」として約四千四百万円の損害賠償金を生徒側に支払うことで示談が成立した。道教委は二日、賠償金を九日開会の道議会に提出する本年度補正予算案に計上した。
道教委によると、元生徒は札幌で開かれた道内のボクシング部の合同練習会で、他校の女子選手とスパーリングと呼ばれる練習試合を行った。ヘッドギアを着けていたが、頭などを打たれて意識を失い、急性硬膜下血腫で緊急手術。一カ月間入院した。
退院後も視力低下や、物が二重に見える重い後遺症が残り、卒業後の〇六年十二月、高次脳機能障害と診断された。
元生徒側は今年二月、道教委に損害賠償を請求した。
日本アマチュアボクシング連盟は競技歴九カ月未満の選手のスパーリングを原則禁じているが、元生徒は入部三カ月だったという。
このため道教委は、顧問の男性教諭が安全配慮を欠いたとして全面的に責任を認め、元生徒側と示談が成立した。北海道新聞 (09/03 07:08)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/115367.html
格闘技をあおるだけあおる昨今・・・だれかそれを制止させる人も必要だろう。
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以上の脳障害以外に、心臓震盪(commotio cordis)の問題もあり、高校生にふさわしくない競技と思われ、ヘッドギアや胸部防御器具装着も進めるつもりもないようだ。
本日文科省にメールしたので、この省庁なにも対応せず、この高校生格闘技で脳障害や心臓しんとうなど問題があればこの省庁にも責任が生じるはず・・・・不作為ってことで・・・
by internalmedicine | 2008-09-03 11:57 | 運動系