たばこ主流煙はアレルギー性炎症抑制的にはたらく

わたしも嫌煙家だし、副流煙の被害にはだまってない人間だが・・・原理主義者ではないつもり

疫学的研究にて小児期の環境的喫煙(environmental tobacco smoke)は有意に喘息発症と増悪の要因であるが、成人では結論づけられるレベルではない。
mainstream cigarette smoke (MCS)がアレルギー性炎症を動物モデルで促進・減弱の両方向に働く可能性が示唆されている。

High-dose but not low-dose mainstream cigarette smoke suppresses allergic airway inflammation by inhibiting T cell function
Am J Physiol Lung Cell Mol Physiol 295: L412-L421, 2008.
卵白アルブミン(OVA)感作マウスにてMCS(600 mg/m3,TSP)暴露1日1時間にてアレルギー性気道反応を抑制し、好酸球増多、組織炎症、goblet細胞異形成、BAL中のIL-4・IL-5、OVA特異的高愛を抑制した。
抑制は、抗原特異的増殖・T細胞によるサイトカイン産生と関連する。しかし、MCS低用量投与では、影響がみられない。

これは、喫煙が用量依存的に免疫抑制的に働くということを示した。

喫煙自体が全身性炎症性反応を増加させるが、T細胞による免疫反応は抑制させる。




私の恩師である、ほんとの夏型過敏性肺臓炎の発見者である喫煙者であった某先生はずいぶん前からこのことをいっていたなぁ・・・喫煙者にもこの過敏性肺臓炎は少ないといって、喫煙を正当化していた・・・

でも、喫煙は肺細胞への直接の毒性を示し、好中球proteolysis促進し、線維芽細胞・上皮細胞・間葉細胞の修復機転を障害し、DNA修復まで障害を与え、・・・COPDや気管支炎惹起性にはたらくから・・・吸わない方が良いと思われ・・って考えれば・・・あんまり意味のない作用ではある(The Proceedings of the American Thoracic Society 3:703-708 (2006)

by internalmedicine | 2008-09-10 15:14 | 医療一般  

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