変形性膝関節症に対する関節鏡視下手術:再び意義に疑問

NEJMは変形性膝関節症の手術に関して6年ぶりの報告

変形性膝関節症の関節鏡視下手術のランダムトライアル
身体・薬物療法に関節鏡視下手術を加えてもベネフィットがないことがしめされ、OAの治療には適応がないという・・・報告らしい


Analyses of WOMAC scores at interim visits and other secondary outcomes also failed to show superiority of surgery.
A Randomized Trial of Arthroscopic Surgery for Osteoarthritis of the Knee
N Engl J Med Vol.359(11):1097-1107 Sep. 11, 2008
プライマリアウトカムはWestern Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index (WOMAC)にて評価
セカンダリアウトカムはShort Form-36 (SF-36) Physical Component Summary score (range, 0 ~ 100;高スコアほど良好なQOL)

92例の手術群割り当て、うち6例が手術施行うけず、対照86例
2年後WOMACスコア
手術例:874±624
対照例:897±583
(絶対差 [手術群スコア-対照群スコア], –23±605; 95% 信頼区間 [CI], –208 ~ 161; P=0.22 ベースライン・重症度補正後)

SF-36 Physical Component Summary scores
37.0±11.4 vs 37.2±10.6
(絶対差, –0.2±11.1; 95% CI, –3.6 ~ 3.2; P=0.93)

暫時受診時WOMACスコアや他のセカンダリアウトカム解析では手術の優越性は認められなかった。




変形性膝関節症に対する関節鏡視下手術の比較対照試験
A Controlled Trial of Arthroscopic Surgery for Osteoarthritis of the Knee
(N Engl J Med 2002; 347 : 81 - 8)<日本語要約

関節鏡下手術は、廃液、軟骨部分やカルシウム結晶などの粒子状物質を除去するもので、débridementにより手術的に表面を平滑化するものである。この手術の目的は滑膜炎を予防することそして、関節運動による機械的な不整合性を改善することにある。広く行われているが、有効性に関するエビデンスは限定的であり、大規模ランダム化対照トライアルではそのベネフィットが認められていなかった。

by internalmedicine | 2008-09-11 11:15 | 運動系  

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