乳酸菌とH. pylori

ロバイオティクスもビタミンと同様、健康食品業者のターゲットとなりやすく、ミスリードを含む情報が流布しやすい領域である。発見者がまるで乳酸菌で予防効果確定であるごとき宣伝をしてるもんだからややこしい・・・ヤクルトの宣伝(http://www.yakult.co.jp/front/company/profile/pdf/yakult-bifidum.pdf)はちょっとやりすぎ自重してほしいものだ

こういうスタンスがいまのところ正しいと思う
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プロバイオティクス単独でH. pylori を完全に除菌することは困難であるが,H. pylori 除菌治療に際して除菌率の向上や副作用予防の点からプロバイオティクスの使用は有用である
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jsb/62/2/271/_pdf/-char/ja/


あのノーベル賞学者って・・・

あくまでも in vitroの話

フルテキスト
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Lactobacilli inhibit interleukin-8 production induced by Helicobacter pylori lipopolysaccharide-activated Toll-like receptor 4.
World J Gastroenterol 2008 August 28; 14(32): 5090-5095


中国からの報告・・・Sydney種1LPS(H.pyloriSS1-LPS)によるSGC-7901細胞の影響をLactobacilus Bulgaricus(LBG)の有無で調べたもので、実際に人間でどの程度のインパクトがあるかわからない・・・試験管内の知見をつかって宣伝しないことを願う

H.pyloriは胃粘膜のIL-8遊離を刺激し、炎症性ダメージを生じ、感染に関する重要な役割を果たす。LBGはIL-8産生に対してH. pyloriSS1-LPS活性化TLR4 pathwayを抑制する
Lactobacillus rhamnosusGG培養MRSから改修した75、40kDaの可溶性蛋白、p75、p40はそれぞれにTNFα、INFγ、IL-1αによる腸上皮のapoptosisを回復させ、Akt活性化による細胞増殖促進し、p38 mitogen活性化蛋白キナーゼやストレス活性化protein kinase/c-Jun amino-terminal kinase signalingをブロックする。
LBG-Sは、H. pyloriSS1-LPS-活性化TLR4 signalingを介してSGC-701細胞の他の経路もmodulateすることとなる


by internalmedicine | 2008-09-11 15:15 | 消化器  

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