【否定的結果】グルコサミン+コンドロイチン硫酸サプリメントの変形性膝関節症への効果:GAIT
2008年 09月 30日
2年多施設研究(Utah大学)で、グルコサミン+コンドロイチン硫酸サプリメントがOAの軟骨減少速度遅延化に影響を与えなかった。
付随研究として、前向き、ランダム研究のサブセットが同時に行われ、この方の主たる目的は、サプリメントがOAの構造的変化を減少させる可能性があるかどうか
The effect of glucosamine and/or chondroitin sulfate on the progression of knee osteoarthritis: A report from the glucosamine/chondroitin arthritis intervention trial
Arthritis & Rheumatism Published Online: Sep 29 2008 12:20AM
DOI: 10.1002/art.23973
薬剤はどれも、レントゲンで示される隣接関節の端同士の距離で示される関節腔幅減少率に関して臨床的に有意な影響を認めなかった。
GAIT治療:グルコサミン1日3回500mg、コンドロイチン硫酸1日3回400mg vs celecoxib 200mg連日 vs プラセボ
1、2年時レントゲン撮影し、357名の581関節を評価
トライアル群でどれも有意な改善無く、glucosamine服用群が関節幅がもっとも変化が少なかった
2年間の総関節喪失幅
0.013mm (glucosamine)
0.107mm (chondroitin sulfate)
0.111mm (celecoxib)
0.166mm (placebo)
0.194mm (glucosamine and chondroitin sulfate)
この解釈は困難で、プラセボ群変化が0.4mmより少なかったことに起因する。2年0.2mm以下の幅低下を仮定したため、困惑しきりだそうで・・・
コンドロイチン硫酸やグルコサミンが劇的に効くようなテレビCMが流れているが・・・
by internalmedicine | 2008-09-30 14:53 | 運動系