こどもの喘息:親の治療期待が少ないとコントロール悪い
2008年 10月 06日
喘息コントロールについて期待が少ないこと、治療について親を教育することがこどもの喘息の病態を改善すると著者らは結論
"Modifiable risk factors for suboptimal control and controller medication underuse among children with asthma."
PEDIATRICS Vol. 122 No. 4 October 2008, pp. 760-769 (doi:10.1542/peds.2007-2750)
754研究対象のこどものうち、280(37%)がsuboptimalな喘息コントロールで、この問題はヒスパニック系で多い(51%)。対して、黒人(37%)、白人(32%)である。
コントローラー薬剤underuseは133名のこどもで見られる(subpoptimalな喘息コントロール48%、全体18%)
コントローラー薬剤underuseはヒスパニック系で44%、黒人34%、白人22%。
多変量解析にて、suboptimal controlは症状コントロールへの両親の期待が少なさ、家庭内の優先すべき事項が他にあることなどの要因が関係する。
コントローラー薬剤underuseは喘息コントロールについてのガイドラインに一致していない親の推定や薬剤投与をセットする時間がないなどの修正要因と関連する。
吸入ステロイドの副作用を強調しすぎて、その利点を過小評価させている診療は、もってのほか・・と思うのだが・・・
by internalmedicine | 2008-10-06 14:32 | 呼吸器系