扇風機が乳幼児突然死症候群:SIDSを救う?
2008年 10月 07日
住民ベースの対照研究で、他の寄与ファクターが否定できない。たとえば、家族の喫煙など・・・
Use of a Fan During Sleep and the Risk of Sudden Infant Death Syndrome
Kimberly Coleman-Phox; Roxana Odouli; De-Kun Li
Arch Pediatr Adolesc Med. 2008;162(10):963-968.
【参加者】185名の乳児(SIDS診断確定)と312名のランダム選択の乳児の母で、住居地域、母の人種・民族、年齢を補正
【介入】 睡眠中:扇風機と窓開け
【主要アウトカム測定】 SIDSリスク
【結果】 睡眠中の扇風機使用はSIDSリスクを72%減少 (補正 odds ratio [AOR], 0.28; 95% 信頼区間 [CI], 0.10-0.77)
SIDSリスクの減少は、不都合な睡眠環境において影響を受けているようである。
たとえば、暑い部屋での扇風機の使用はSIDSリスクの減少著明 (AOR, 0.06; 95% CI, 0.01-0.52)で、クーラーに比べても (0.77; 0.22-2.73)顕著である。
同様に、扇風機の使用と関連する減少は、腹臥位、側臥位で特に大きい(AOR, 0.14; 95% CI, 0.03-0.55) vs supine (0.84; 0.21-3.39).
扇風機使用は、両親より、他の子と共有しているベッドでのSIDSのリスク減少に相関する:34.(AOR, 0.15; 95% CI, 0.01-1.85) vs with a parent (0.40; 0.03-4.68)
最後に、扇風機使用は、おしゃぶり使用してない乳児でSIDS減少と関係(AOR, 0.22; 95% CI, 0.07-0.69)するが、おしゃぶり使用者では減少に関する相関がない (1.99; 0.16-24.4)
扇風機使用の相違は統計的に有意なものではなかった
by internalmedicine | 2008-10-07 11:54 | 呼吸器系