ノーベル賞:医学生理学賞
2008年 10月 10日
BMJ 2008;337:a2023
2008年ノーベル賞医学生理学賞は1名のドイツ人と2名のフランス人研究者が選ばれた。
Françoise Barré-Sinoussi と Luc Montagnier(director of the World Foundation for AIDS Research and Prevention)はHIV発見の栄誉を与えられた。
Harald zur Hausen(former scientific director of the German Cancer Research Centre)はHPV属の発見に対するものである。
US研究者が無かったことは議論のあるところ
松下修三・熊本大教授(感染免疫学)は「ギャロ氏はHIVの大量培養法や検査キットなどを開発し、治療薬の開発につなげた。ノーベル賞は最初のウイルス分離を重視しモンタニエ氏らに贈られたが、病気克服への貢献という意味では両者の果たした役割は同じ程度に大きい」と語った。(http://mainichi.jp/select/science/news/20081007k0000m040052000c.html)
今更、ギャロにノーベル賞上げても実績の混乱を生じるだろうに・・・これは仕方ないだろう。
HPVワクチンなど実用化がなされ一定の評価がなされ、今までの宿題だったHIVウィルス発見者受賞を一気に解決させたというノーベル賞サイドの判断は妥当だとおもう。
HIVに関するオリジンは未だ不明の間々らしい(http://www.avert.org/origins.htm)
by internalmedicine | 2008-10-10 08:24 | 感染症