経済危機が医療へ大きな影響を与えるだろう

医療への影響は日本も同じだろうが、米国での分析が記載されていた。

Financial Crisis Will Impact Healthcare Heavily
http://www.medpagetoday.com/PublicHealthPolicy/HealthPolicy/tb/11237
経済危機の医療への影響は
医療従事者給与
医師の退職金原資問題と引退年齢への影響
医学校の経営資金
病院建設原資確保困難
・・・まあいろいろだろう

もっとも影響があるのが
高齢医師の引退時期が遅れる傾向があると・・・William Jessee, M.D(president ・ CEO :Medical Group Management Association)


年金運用を401kなどに任せてると・・・" en masse delay”(エンマス・ディレイ)を生じ、小さな"silver lining”が経済とともに消えかけている・・・

医師たちはあんまり金目的で行動を決めないようだが、定年時期の経済危機は意志決定に大きな影響を与えるだろう。そのため医師の年齢スペクトラムが変わるだろう。



日本では3006年閣議決定したレセプトオンライン請求義務化により、開業高齢医師の引退が問題化している。当方住居地域で70歳以上の開業医引退が今年になり立て続けであり、深刻な影響を受け始めている。すなわち、検診や予防接種、学校医、介護保険関係などに・・・

日本では、今回の経済危機よりこのオンライン義務化の影響の方が大きいと思う・・・

それにしても、小泉はいろんなゴミを日本に残して引退したものだ・・・なにが、グローバル経済だ、新自由貿易・・・むなしすぎる小泉・竹中


おそらく日本の医療に最悪な影響をあたえるのは、経団連支配の日本の社会保障行政となっている現状・・・当然ながら強引に奥田・御手洗+自民は社会保障の縮小を言い出すだろう。そして、保険者の方はさらに保険者チェック機能を強化し、保健医療の範囲を狭めようとするだろう・・・

麻生飯塚病院がつぶれない程度に・・・医療をいじめるのは確か?

by internalmedicine | 2008-10-11 10:34 | 消化器  

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