ADCS:アルツハイマー病患者:ビタミンBはホモシステインは減少するが、認知機能低下に影響なし

Alzheimer's Disease Cooperative Study (ADCS)の一つ

既視感のある報告が、ホモシステイン関係の治験では続く・・・
・冠動脈形成術後ホモシステイン低下治療効果認めず  WENBITトライアル  2008年 08月 20日
ビタミンで心筋梗塞二次予防を悪化・・・ホモシステイン仮説の否定 2006年 03月 13日
ホモシステイン仮説の一部復活?:卒中に関しては葉酸有効・・・さらなる混迷へ 2007年 06月 03日


ホモシステイン値の増加は認知症・アルツハイマー病に関係するが、ホモシステイン低下治療がアルツハイマー病における認知機能低下減少をもたらすかは確定的でない。

軽度から中等度アルツハイマー病の患者のランダム研究で、ベースラインで葉酸・B12・ホモシステイン値正常の人に対して、高用量サプリメント(folate (5 mg/d), vitamin B6 (25 mg/d), and vitamin B12 (1 mg/d) )とプラセボで認知機能低下を検討

18ヶ月間後、高用量ビタミンB投与サプリメントで、有意にホモシステイン値減少させたが、認知機能低下はプラセボと同様


High-Dose B Vitamin Supplementation and Cognitive Decline in Alzheimer Disease
A Randomized Controlled Trial
JAMA. 2008;300(15):1774-1783.

by internalmedicine | 2008-10-15 10:33 | 精神・認知  

<< 心房細動へのamiodaron... プロカルシトニンをガイドにした... >>