卒中発症しても運動しておけば軽くてすむし、アウトカムも悪化少ない
2008年 10月 21日
平均68歳の265名カルテ参照し、歩行可能な卒中一回発症者たちのレビューをおこなったもので、検討時には運動能力に関わる因子を考慮してあるということ。また、アンケートでは、一週間の運動習慣と体を動かす時間数を記載してもらったもの。
軽い家庭内作業や、散歩、芝の管理、ガーデニング、スポーツなどを含む、これらの運動が予防キャンペーンとして展開されることも意義あるだろう。
Prestroke physical activity is associated with severity and long-term outcome from first-ever stroke
NEUROLOGY 2008;71:1313-1318
【序文】 卒中全身体活動性が卒中重症度・長期的アウトカムに影響を与えるか?
【方法】 ExStroke Pilot Trialに参入した初発卒中のサブセットで解析
虚血性卒中を有する患者をEXStろけ Pilot Trialでランダム化し、身体活動増加を繰り返しinstructionし奨励を繰り返す群と対照群に分ける
卒中前の身体活動性は Physical Activity Scale for the Elderly (PASE) を用いたインタビューにて後顧的に評価。PASEアンケートで7日間の身体活動の量を定量化
この前向き収集患者群の卒中重症度初期評価は、 Scandinavian Stroke Scaleで評価し、長期アウトカムは2年後のmodified Rankin Scaleで評価
Statistical analyses were done using ordinal logistic regression.
【結果】 265名のデータは平均(SD)年齢 68.2(12.2)歳
単変量解析にて確認された上で、多変量解析にて最上四分位群の身体活動性の高い群では最低四分位に比べ、卒中重症が少ない(OR 2.54 (95% CI 1.30-4.95))、不良アウトカム尤度減少(OR 0.46 (95% CI 0.22–0.96))。
【結論】 卒中発症前の身体活動性の程度は卒中後の重症度軽減と長期アウトカム改善につながる
Abbreviations: mRS = modified Rankin Scale; PASE = Physical Activity Scale for the Elderly; SSS = Scandinavian Stroke Scales.
by internalmedicine | 2008-10-21 09:38 | 運動系