司法判断というのは・・・支離滅裂・・・科学でない:統合失調症の原因は”いじめ”

知らなかったが・・・とんでも判決

同級生のいじめで統合失調症、2審も因果関係認める…広島

 広島市立中学に通っていた当時、同級生4人からのいじめが原因で不登校となり、統合失調症になったとして、元生徒の男性(20)と両親が同級生と広島県、市などに慰謝料など計約2600万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が15日、広島高裁であった。

 礒尾正裁判長は判決で、いじめと統合失調症の因果関係を認めた。損害賠償の金額については、計830万円の損害賠償を認めた1審・広島地裁判決を変更し、被告側に対して計約470万円の支払いを命じた。
(2008年10月15日14時13分 読売新聞)</blockquote>


世界に発信されたらどうしよう・・・”日本の裁判=日本の医学”という認識を持つのが当然だろうし、”日本の医学レベルが低い”ことがばれてしまう(皮肉)・・・それにしても、一人の裁判官の問題でなく、複数の裁判官が、因果関係をいとも簡単に認めてしまうとは・・・
JTたばこ訴訟では「“原因”は病理によってのみ確定されるのであり、“疫学”によっては確定されないのである」という主張の元、”たばこ無罪”の司法判断が下されている。(「“原因”は病理によってのみ確定されるのであり、“疫学”によっては確定されないのである」   2006-10-28


”因果関係”(Goo国語辞典
いくつかの事柄の関係において、一方が原因で他方が結果であるというつながりのあること。



裁判員になったら、こういう支離滅裂な科学性を持たない集団である裁判官とつきあわないといけないのだろうか?運悪く裁判員の候補となったときは、この”因果関係”問題についての司法判断について問いただそうと思う。

by internalmedicine | 2008-10-25 08:54 | 医療と司法  

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