老人感染性心内膜炎の特徴

老人の感染性心内膜炎(IE)は糖尿病、癌などの基礎疾患を有する患者の医療行為後、発症が多いなど、特有なパターンが認められる。

Current Features of Infective Endocarditis in Elderly Patients
Results of the International Collaboration on Endocarditis Prospective Cohort Study
Arch Intern Med. 2008;168(19):2095-2103.

老人では血液培養陽性率は高い
主なものは黄色ブドウ球菌で、高率にメチシリン耐性
Streptococcus bovis や enterococciも多い
IE老人の臨床的特徴は、embolism、免疫関連肺炎、敗血症合併症の低率さである。
エコー・手術時には、vegetationが少なく、abscessが多い
手術を受ける率が有意に少ない (38.9% vs 53.5%; P < .001)
IE老人は入院死亡率が高く(24.9% vs 12.8%; P < .001)
６５歳超が独立した死亡予後因子である