固形癌入院患者へのスタチン投与:深部静脈血栓予防効果

OTC候補薬剤に、高脂血症薬のプラバスタチン、プロトンポンプ阻害剤のラベプラゾールなどが選定された(www.yakuji.co.jp/entry8371.html)とのこと


スタチンやPPIの副事象について心配なところがあるが、まぁ国が責任を取ってくれることだろう(PPIの方が問題かも・・・・上部消化管異常症状マスク、カルチノイド、最近注目されいる肺炎(http://intmed.exblog.jp/1237458/)、皮肉をこめて・・・)


さて、そのスタチン・・・スタチン事前服用による肺炎アウトカム改善 [2008-10-28]に引き続いてだが・・・

スタチンが固形癌入院患者のVTEを予防(http://www.medscape.com/viewarticle/582607

retrospective case–control study で、スタチン群8%(n=15)、対照群21%(n=116)、オッズ比0.33(95%CI 0.192-0.578 P < .001)


CHEST 2008, the American College of Chest Physicians 74th Annual Scientific Assembly.
http://www.siicsalud.com/scripts/congresos.php/cc008221



スタチンの血管内皮系への影響と考えられるとのこと・・・これは後顧的検討であり、もう少し、蓄積が必要であろう。ただ、スタチン投与すべき患者には固形癌であろうとやはり処方継続を考慮した方がよいのかもしれない。

by internalmedicine | 2008-10-28 14:37 | 動脈硬化/循環器  

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