運動による糖輸送体発現増加機序
2004年 07月 29日
嫌気的筋繊維も空腹時にブドウ糖をも必要とするので、インスリン低値の時でも筋肉のtransporterは筋肉収縮による反応で活性化する、インスリンが全くない場合でもそうである。インスリンがない状態でもブドウ糖をとりこむことができる利点と、運動などで低血糖が生じやすい説明ともなる
2型糖尿病における骨格筋中のインスリン刺激性GLUT4 translocationの欠如の報告と異なり、短期的運動によりGLUT4の骨格筋のplasma membraneへのtranslocationが生じるという報告。
Regulation of GLUT4 Gene Expression during Exercise.
Medicine & Science in Sports & Exercise. 36(7):1202-1206, July 2004.
運動はGLUT4 mRNAと蛋白の表出増加する。GLUT4遺伝子のtranscriptionは運動の一時的暴露後一過性に活性化し、繰り返す運動暴露後数日で2-3倍にGLUT4蛋白は増加する。
GLUT4プロモーター研究で2つのDNA sequenceを見出し、運動によってtranscriptionが増加する。このDNAエレメントは筋細胞enhancer factor2(MEF2)、GLUT4 enhancer factor (GEF)と結合する。この蛋白のメカニズムがリサーチ上重要な分野として残っている。
スポーツマンなど正常な人で運動時に炭水化物を付加することはGLUT-4蛋白表出をその効率増加により促進するわけで、運動後の低血糖をがGLUT-4mRNAのupregulationを生じ、ブドウ糖の利用の効率かを促進する。この調節機構は運動後の低血糖防御のため、ブドウ糖利用効率増加のため役立つ
J Appl Physiol 87: 2290-2295, 1999;
伸張性運動がGLUT4蛋白を減少
J Physiol. 1995 Feb 1;482 ( Pt 3):705-12.
<参考>
日本語訳の参考
Insulin-regulated movement of GLUT4
by internalmedicine | 2004-07-29 17:14 | 運動系