ADA・EASD2型糖尿病・治療コンセンサス

米国糖尿病学会(ADA:American Diabetes Association)および欧州糖尿病学会(EASD:European Association for the Study of Diabetes)による2型糖尿病に対する最新の治療コンセンサス

ADA/EASD Consensus Statement on Medical Management of Type 2 Diabetes

先月発表されていたそうだが・・・見逃していた。それでも気になることがあるのでここで記載する。

Diabeteic Careに掲載予定だそうだ・・・(記述時点では、アクセス不可になっている・・・)


Medscape ニュース
2008年1月アップデートは主に thiazolidinedionesの安全性に関するもので、今回のハイライトは、より多くの臨床データやより広汎な経験に基づいたものである

個々の薬剤選択は血糖降下作用とその特性に基づくべきである。しかし、2つめの血糖低下薬剤追加するときには、併用によるsynergyと相互作用を考慮すべきである
一般的に、異なる作用メカニズムをもつ抗糖尿病薬はもっとも強いsynergyとなる;インスリン+metforminが体重減少を最小限として血糖を下げる特異的な手段である。

コンセンサス・ステートメントにおけるマネージメント原則
* 2型糖尿病における重要な治療目標はほぼ正常な血糖にして、維持すること(hemoglobin A1c level < 7.0%).
* 2型糖尿病初期治療はライフスタイル介入とメトフォルミン使用を含まなければならない
* ファーストラインの元、ターゲットとする血糖目標が得られない、あるいは、維持できないとき、他の薬剤治療をすぐ追加すべきであり、新規レジメンを開始すべき
* さらに上記レジメンでターゲット目標に到達しない患者では、インスリン治療を早期加えることを考慮すべきである


2型糖尿病の多くの患者では、”well-validated core therapies”を含むtier 1 アルゴリズムがもっとも確立し、効果的で、コスト効果的戦略であるということで好まれる。





メーカーサイドの解説が多い

・[PDF]

・Sanofi-Aventis:http://www.sanofi-aventis.co.jp/live/jp/medias/C64FB239-02DC-43FE-B7BA-18AFA5EA5C02.pdf

ADA/EASD糖尿病治療コンセンサスは、初めて以下の2つの段階(tier)に区分されました。
第1段階(Tier 1): “十分に実証された中心的な治療”
この段階の介入は、目標とする血糖値の達成に向けて、実証性、有効性および費用対効果のいずれでも最も優れた治療戦略を示しています。SU薬や基礎インスリンを含む第1段階のアルゴリズムは、大部分の2型糖尿病患者さんに対して望ましい治療経路です。さらにSU薬については、アマリール®のような新しい世代の薬剤が推奨されています。

第2段階(Tier 2): “あまり十分に実証されていない治療”
この段階の介入は、特定の人々には適切な治療オプションを示していますが、臨床経験が不十分なことや安全上の注意が必要なことから第2段階にグループ化されました。ピオグリタゾンや最新クラスの糖尿病治療薬であるGLP-1アゴニストはこのグループに属しています。


  ↑
あいかわらず、メーカーよりの記載が多い河盛先生・・・メトフォルミンは無視のようで、あいかわらずミスリードし続けてますね、この先生。

by internalmedicine | 2008-11-21 09:03 | 糖尿病・肥満  

<< エリスロマイシン長期治療はCO... MCI・未診断アルツハイマー病... >>