男性のみビタミンKでインスリン抵抗性改善
2008年 11月 27日
今度は、グラケーで、インスリン抵抗性改善とか宣伝・・・なんてないだろうな
Human Nutrition Research Center on Aging at Tufts University (USDA HNRCA)
355名の非糖尿病男女(60-80)の3年間臨床トライアル
ビタミンKサプリメント投与男性がインスリン抵抗性の発症が少ない
ビタミンK投与はビタミンK 500μgで、Institute of Medicine's Food and Nutrition Board,推奨至適摂取量(AI)の5倍で、カルシウム・ビタミンDサプリメントも服用
ビタミンKサプリメント使用男性のみHOMA-R改善
Effect of Vitamin K Supplementation on Insulin Resistance in Older Men and Women
Diabetes Care 31:2092-2096, 2008
図表
男性:補正 6ヶ月後 0.05 36ヶ月後 -0.12
女性:補正 6ヶ月後 0.04 36ヶ月後 0.28
考察機序としては・・・
動物実験では低ビタミンK食のときはインスリン早期反応が障害され、インスリン分泌が増加するというプロセスをきたす。carboxylateされてないosteocalcinは、ビタミンK依存性の骨蛋白で、β細胞増殖を来してβ細胞のインスリン分泌を促進し、エネルギー消費、adiponectin発現をマウスでもたらす。
今回の研究ではビタミンK投与男性において、インスリン感受性をビタミンKが炎症減少させることで改善した可能性がある。ビタミンKはin vivo・in vitroでLPS誘起性炎症を減少させることも知られている。
by internalmedicine | 2008-11-27 15:07 | 糖尿病・肥満