ヤセ薬:tesofensineの第2相研究
2008年 11月 28日
Effect of tesofensine on bodyweight loss, body composition, and quality of life in obese patients: a randomised, double-blind, placebo-controlled trial
The Lancet, Volume 372, Issue 9653, Pages 1906 - 1913, 29 November 2008
ラン・イン2週後、203名の肥満(BMI 30-≦40 kg/m2)の患者をエネルギー摂取制限+ランダム割り付け
・tesofensine 0.25 mg (n=52)と 0.5 mg (n=50)と 1.0 mg (n=49)とプラセボ (n=52) 1日1回投与24週
完遂161 (79%)
24週後、平均体重減少
プラセボ 2.0% (SE 0.60).
Tesofensine 0.25 mg、 0.5 mg、 1.0 mgにて、 4.5% (0.87)、9.2% (0.91)、 10.6% (0.84)で、いずれも影響は大きい (p<0.0001)
最も多い副作用は、口腔乾燥、吐き気、便秘、硬便、下痢、不眠
24週後、tesofensine 0.25 mg、0.5 mgは有意な収縮期、拡張期血圧の増加をもたらさない。心拍はtesofensine 0.5mg群で7.4拍/分増加(p=0.0001)
体重5-10%低下は、心血管リスク特性、2型糖尿病頻度を減少させる
著明な体重減少は減量手術により20-25%減らすことができ、肥満症合併症現象、寿命延長、2型糖尿病を治癒することすら報告(. N Engl J Med 2007; 357: 753-761. )がある。
非薬物治療も有効だが、長期成功率は低い(Obes Rev 2000; 1: 113-119.)
薬物療法は長期においては有効で、食事・運動療法併用で1年後 orlistat 2.9 kg、sibutramine 4.2kg、rimonabant 4.7 kgとなる。薬物療法は副作用・耐用性の問題がある。
tesofensineは優秀そうだが・・・
by internalmedicine | 2008-11-28 14:56 | 糖尿病・肥満