前頭側頭葉切除術:側頭葉てんかん手術療法の判断分析
2008年 12月 03日
側頭葉てんかんは早期死亡率が高く、手術合併症と痙攣状態を考慮に入れたdecision analysisにおいて、前頭側頭葉切除術 vs 薬物療法継続を比較したもの
著者らは、けいれん原性部位の切除は、有意に生存期間延長をもたらしQALY改善につながると結論づけている
Epilepsy Surgery for Pharmacoresistant Temporal Lobe Epilepsy
A Decision Analysis
JAMA. 2008;300(21):2497-2505.
シミュレーション100%適用にて、35歳の患者でけいれん原性部位を側頭葉前区域と同定された場合、薬物治療に比べて、前頭側頭葉切除術は、生存率を5年(95% 信頼区間 2.1-9.2年)延長する。
シミュレーション96.5%適用で、前頭側頭葉切除術は、7.5(95%CI -0.8-17.4) QALY増加、主に、けいれんなしの年数増加、けいれんによる超過死亡、QAL改善による。感度分析にて確認された。
参考:神経疾患治療マニュアル Ver 2. http://www.treatneuro.com/archives/125
側頭葉てんかんの手術解剖:http://www.soufusha.co.jp/hori/soku1.html
第11回 「判別分析」ってなあに?・・・http://www.rad.co.jp/es/11_discriminant.html
未破裂脳動脈瘤の治療方針 : 判断分析による検討 脳卒中の外科 Surgery for cerebral stroke Vol.29, No.2(20010331) pp. 91-95 日本脳卒中の外科学会 ISSN:09145508
感冒とか、急性上気道炎の、Decision Analysisってだれかしないのだろうか?
だれもしなけりゃ・・・私、しようかな
by internalmedicine | 2008-12-03 09:48 | 精神・認知