自殺完遂例の事前診断精神疾患比率
2008年 12月 05日
Risk of suicide after suicide attempt according to coexisting psychiatric disorder: Swedish cohort study with long term follow-up
BMJ 2008;337:a2205, doi: 10.1136/bmj.a2205 (Published 18 November 2008)
【検討対象】39685名(53%女性)で、自殺企図で受診(1973-32)
【主要アウトカム測定】1973-2003自殺完遂事例
【結果】フォローアップ1年以内に行われた診断カテゴリーが行われた自殺比率(男性:14-64%、女性で14-54%)
もっとも高い短期リスクは、bipolar ・ unipolar disorder(男性64%、女性42%)、統合失調症(男性56%、女性54%)であった。
自殺完遂最強精神疾患予測因子は統合失調症 (補正ハザード比, 男性 4.1、95%信頼区間 3.5 ~ 4.8, 女性 3.5, 2.8 ~ 4.4 )、bipolar・unipolar disorder (男性 3.5, 3.0 ~ 4.2 , 女性 2.5, 2.1 ~ 3.0)である。
リスク増加はうつ疾患、不安疾患、アルコール乱用(女性)、薬剤乱用、人格障害でも認められる。
自殺気と者の住民の自殺最高人口寄与区分は女性ではうつ(寄与区分 9.3)で、男性では統合失調症'4.6)、男女ともbiploar・unipolar disorde (4.1 、 4.0)である。
“救命センターの統計によれば、うつ病と神経症による自殺が多い”(http://www.geocities.jp/saitamamck/fl-igaku/fl-utubyou/ututojisatu.htm)としているが、内容を見れば、気分(感情)障害(F3)以外が多いのに気づく。特に神経症性障害,ストレス関連障害および身体表現性障害(F4)が多い
喫煙が気分(感情)疾患・自殺に影響を与えるという報告(Journal of Affective Disorders , Volume 112 , Issue 1 - 3 , Pages 165 - 173)がある
by internalmedicine | 2008-12-05 17:29 | 精神・認知