ARIC研究:血糖コントロールはCKD独立寄与因子
2008年 12月 09日
高血糖は、糖尿病腎症、アルブミン尿・網膜症の重要な寄与因子であり、CKDの特異的病型というわけでもない。
Poor Glycemic Control in Diabetes and the Risk of Incident Chronic Kidney Disease Even in the Absence of Albuminuria and Retinopathy
Atherosclerosis Risk in Communities (ARIC) Study
Arch Intern Med. 2008;168(22):2440-2447.
糖尿病性腎症は、UKでは腎不全の首位原因である。
アルブミン尿症・網膜症のない対象でもHbA1cがCKDリスク増加と関連するかどうかは不明であった。
1871名の糖尿病成人で11年フォローアップし、HbA1cを測定し、高HbA1cが強力で、positiveにCKD頻度リスクと関連することが見いだされ、かつ、段階的、従来のリスクと独立し要素である。この相関は、段階的で、従来からのリスク要因に独立し、アルブミン尿症・腎症がない場合でも存在する相関関係である。
高血糖はCKDリスクの重要な指標であり、アルブミン洋・腎症の存在の有無を問わない。
by internalmedicine | 2008-12-09 15:13 | 動脈硬化/循環器