高血圧前症に対する包括的治療的ライフスタイル変容の効果
2008年 12月 15日
Effect of Comprehensive Therapeutic Lifestyle Changes on Prehypertension
the American Journal of Cardiology Vol. 102, (12) pages 1677-1680(15 Dec 2008)
治療的ライフスタイル変化(TLC:therapeutic lifestyle changes)を勧める国家的臨床ガイドラインはprehypertensionのマネージメントのcornerstoneではあるが、リアルワールドでTLCのineffectivenessが認識されている。
2478名の民族的多様性を含む男女(アフリカ系アメリカン人 448、白人 1881)、男性 666名、女性 1812名のprehypertensionの状態で動脈硬化疾患、糖尿病、CKDが既知でない対象者で、降圧剤無しの状態で、臨床的有効性を検討したもの。
ベースライン時で比較し、その後平均6ヶ月後で、TLCの住民ベースプログラムをおこなったもの。
TLCには運動トレーニング、栄養、体重マネージメント、ストレス・マネージメント、禁煙介入などを含む。
ベースラインの血圧 (125 ± 8/79 ± 3 mm Hg) は、 6 ± 12/3 ± 3 mm Hg (p ≤0.001)低下し、952名 (38.4%)は正常化した(p ≤0.001)。
ベースライン収縮期血圧120-139 mm Hg(n=2082)の対象者では、収縮期血圧 7 ± 12 mm Hg)低下 (p ≤0.001)
ベースライン拡張期血圧80 - 89 mm Hg (n = 1,504)の対象者では、 6 ± 3 mm Hg 低下(p ≤0.001)
血圧減少の程度は人種差はみられないが、女性では男性より血圧減少程度が大きい (p ≤0.001)
ベースラインのBMI< 30 kg/m2の対象者は BMII ≥30 kg/m2の対象者より血圧低下程度が大きい。
結論として、有効性報告により以前からの研究に加え、efficacyより、有効性に関して、住民ベースでの施行でのリアルワールドでもTLCの知見が加わった。
高血圧患者での変化は・・・
Effectiveness of Therapeutic Lifestyle Changes inPatients With Hypertension, Hyperlipidemia, and/or Hyperglycemia
The American Journal of Cardiology Vol. 94 December 15, 2004(pdf)
Step I , Step II and TLC Diets(アメリカ心臓病学会)
by internalmedicine | 2008-12-15 09:25 | 動脈硬化/循環器