メディアとこどもの健康に関わるシステマティック・レビュー

マスコミというのは自らのAdeverse Effectは決して表に出さない。

長崎県佐世保市の小6女児殺害事件(2004年6月1日)では加害女児(11)がレンタルのR-15指定作品を見ていたことが判明。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は殺人シーンなど暴力的な描写が少年少女に与える影響を考慮し、改めて注意を促した。
などでは、メディア報道ではこの部分にふれるところはほとんど無かった。

あぁ・・・日本にメディア リテラシーは根付かない  2005年 01月 25日と、私は嘆いていた。


その後、Lancetなどに、メディア・バイオレンスのガイドライン記事などが掲載され、米国では多くの主要医学学会がガイドラインを掲載するも、日本の医学関係者・教育関係者は無視?し続けている状況が続いている。
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メディアバイオレンスのレビューとガイドライン Lancet 2005年 02月 20日


なんか、最近あきらめ気味・・・メディア・リテラシーを自らが放棄しているような日本国民やいわゆる知識人たち


メディアとこどもの健康に関わるシステマティック・レビューが掲載されている。
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Nunez-Smith M, et al., "Media and child and adolescent health: a systematic review (executive summary)" Common Sense Media 2008.
http://www.commonsensemedia.org/sites/default/files/CSM_media+health_v2c%20110708.pdf


メディアはこども・思春期の生活に幅広く浸透している - 平均的なこどもは両親とは週17時間、学校では週30時間になのに週45時間メディアとともに生活している。
しかし、メディアのこどもの健康へのインパクト調査した様々な研究の包括的解析は非常に少ない。

メディアとこどもの健康に関わるシステマティック・レビュー_a0007242_1265599.jpg



7つのアウトカムとの関係(エビデンス強度)
・小児肥満 Grade A
・たばこ Grade A
・ドラッグ Grade B
・アルコール Grade B
・学習到達度 Grade B
・性的行為 Grade B
・過活動を伴う注意欠陥障害 Grade C



こういったのがあっても、メディア→インターネットとミスリードして、偏向報道するのだろうか?

by internalmedicine | 2008-12-15 12:06 | メディア問題  

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