セレベントなど単剤長期作動β刺激薬の喘息治療適用中止推奨 FDA委員会
2008年 12月 15日
別に目新しくはないが、FDAとしてはblack-boxだけじゃなくて適用症から剥奪するようだ。
FDA Advisers Would End Asthma Indications for Two Long-Acting Beta2 Agonists
http://www.medpagetoday.com/Pulmonary/Asthma/12126
投票数を明示してるので、なにかしら、雰囲気がわかる気がする・・・GSK強し
喘息関連合併症・死のリスクが高く、ベネフィットがそれに見合わないということで、中止を提言
FDAは委員会推奨に従い、COPDだけはまだ適用を続けるとのこと。
サルメテロールのベネフィットがリスクを上回らないとするのは、18歳以上の成人で17:10、12-17歳では21:6、4-11までは27:0の投票
フォルモテロールは同様に、18歳以上で18:9、思春期で、21:6、4-11歳で27:0の投票
Foradilはリスクを凌駕していないという委員会の意見にノバルティスとシェリング・プラウは強く不同意のステートメントを出している
salmeterol/fluticasone (Advair) と formoterol/budesonide (Symbicort) といった合剤はLABAのリスクを限定したもののとして現行の治療適用として維持した。
この委員会の推奨の元となったのは110トライアルメタ・アナリシスでFDAのおこなったものでsalmeterol服用者に統計学的に有意な入院・死亡リスク増加があったが、salmeterol/fluticasone(Advair)の成人での・思春期での使用は満場一致の支持であり、4-11歳の小児は間一髪(by a hair)で許可。
formoterol/budesonideはすでに4-11歳では適用無しで、成人でのベネフィットがリスクを上回るというのは26:1であった。12-17歳では25:2
小児でsalmeterol/fluticasoneが支持されているが、パネルでは第一選択薬ではないとした。
ref.)吸入ステロイドのサルメテロール追加の影響:メタアナリシス 2008年 06月 06日
by internalmedicine | 2008-12-15 17:14 | 呼吸器系