ICU患者の栄養ガイドライン遵守と死亡率
2008年 12月 17日
Browman's Clinical Practice Guideline Development Cycleを用いて開発された重症患者の栄養サポートガイドライン(http://www.guideline.gov/summary/summary.aspx?ss=15&doc_id=8012&nbr=4499)が用いられてきているらしい。
関連:http://www.medscape.com/viewarticle/585425
Effect of Evidence-Based Feeding Guidelines on Mortality of Critically Ill Adults
A Cluster Randomized Controlled Trial
JAMA. 2008;300(23):2731-2741.
ICUでの早期栄養サポートは死亡率減少と相関するが、必ずしも一般的に実践されていない。
クラスターランダム化トライアルで、Doigらは、multivaceted practice change strategyとして、教育的outreachを用いて導入された、エビデンスに基づく食事ガイドラインが実践を改善し、ICU死亡率減少させるか検討したもの
介入された病院のICUでは、うまくエビデンスに基づく栄養サポートガイドライン導入がうまくいったが、必ずしも、対照病院に比べて死亡率減少と相関しなかった。
Grade B-plus:*経腸栄養は標準治療優先(経口に勝るもの無し); and
* 初期静脈栄養 (<24 hours)は遷延化した場合経腸栄養(>24 hours)優先
Grade B:* 早期経腸栄養 (<24 hours)は遷延化(>24時間)経腸栄養優先;
* 経腸栄養は標準ケア優先(静脈内グルコース);
* 早期経腸栄養 (<24 hours) は非経口栄養を優先;
* 胃栄養不耐時、十二指腸後栄養を優先
* 胃栄養不耐時、Prokineticsを優先
* 経腸栄養単独で目標80%に72時間までに到達ないとき非経口栄養を伴う経腸栄養(十二指腸後栄養投与、prokinetics、あるいは両者後);
* 下痢のプロトコール化したマネージメント; and
* 経腸栄養不耐時のプロトコール化定義は200mlの胃残量がある時に用いる
Grade B-minus:* I標準経腸栄養の代わりに、グルタミン+非経口栄養が考慮されることもある;
* GlutamineはRCTや臨床的判断に基づく特定の患者で有益
by internalmedicine | 2008-12-17 08:13 | 呼吸器系