HPVワクチンの男の子にも?



Petäjä T, et al "Immunogenicity and safety of human papillomavirus (HPV)-16/18 as 04-adjuvanted vaccine in healthy boys aged 10-18 years" J Adolesc Health 2009; 44: 33-40.


HPV16・HPV18 ターゲットワクチン(Cervarix)は10-18歳の男の子に 投与したところ、同年齢女児より3-4倍の抗体反応という報告

2価ワクチンは、50各国でライセンスを受け、女児にしか許可されていないが、約70%の子宮頚部癌に関係している。
4価HPVワクチンであるGardasilはもっかFDAレビュー中である時に、癌予防コミュニティーによる癌予防のため少年へのadvocateが行われた。しかし、2006年ワクチン承認時は9-26歳までの女児に限ることとなった(http://www.medpagetoday.com/ProductAlert/DevicesandVaccines/3494)。


HPV関連疾患、肛門、ペニス、口腔内癌はむしろ男で問題で、また、女性への伝播予防にも役立つこととなる。

HPV-16は、70%ほど思春期女児でカバーするなら、モデルとして、70%子宮頚部癌を減少させる効果をもたらすと推定
男児へのワクチン追加で20%ほどその効果を上げる可能性があるとDr. Lehtinenグループは主張している。

270名のフィンランド男児10-18歳へのHPV-16/18 AS04アジュバントワクチンとB型肝炎ワクチン(Engerix-B)のphase I/II単盲検研究で、投与は0、1、6ヶ月時点


包括的に、免疫反応は女児15-25歳に対して非劣性(100%)

7月時点での反応は・・・
10-18歳男性で、15-25歳女性に比較して
・HPV-16 (平均 22,639.7 versus 7,292.9 EU/mL)
・HPV-18 (8,416.1 versus 3,318.8 EU/mL)

同年齢女児より10-14歳男児は、
・HPV-16 (27,891.6 versus 17,272.5 EU/mL)
・HPV-18 (10,593.7 versus 6,863.8 EU/mL)

男児に関しては若いほど高い反応
・(age 10 to 14 versus 15 to 18)


男児にてワクチン耐用性は十分あり、HBVワクチン比較で疼痛・腫脹が多いが、治癒不能な副作用見られず、97%が完全に3回のワクチンスケジュールをこなした。

by internalmedicine | 2008-12-22 10:33 | 感染症  

<< 睡眠時間長ければ、冠動脈石灰化少ない 化学療法後の感染コントロール:... >>