インフルエンザ:動物種ジャンプにポリメラーゼ遺伝子変異重要 決してNeuesではないと思うのだが・・・

世界で初めて・・・って書いてないので、別に嘘を言ってるわけではないが、決して、全く新しい知見というわけでもない・・・誤解を生むような科学報道はやめてほしい

インフルエンザウィルスの種バリア・ジャンプを説明するのpolymerase gene変異で説明できるという報告は、Juergen Stech( Institute of Virology in Marburg, German)が2005年に存在する。
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The viral polymerase mediates adaptation of an avian influenza virus to a mammalian host
Published online before print December 8, 2005, doi: 10.1073/pnas.0507415102 PNAS December 20, 2005 vol. 102 no. 51 18590-18595



NHKニュースで流していたニュース 12月30日 7時18分(http://www3.nhk.or.jp/news/t10013302381000.html#) 
インフルエンザウイルスの毒性の強さにはウイルスが増える際に働くたんぱく質が深くかかわっていることが、東京大学医科学研究所の研究でわかり、新しい治療薬の開発につながる成果として期待されています。

研究を行ったのは東京大学医科学研究所の河岡義裕教授たちのグループです。研究グループは、1918年に流行し、世界で4000万人が死亡した「スペインかぜ」というインフルエンザウイルスの遺伝子の一部を、毎年流行しているAソ連型のウイルスに組み込んで調べました。ウイルスが細胞の中で増える際に働く「ポリメラーゼ複合体」というたんぱく質をスペインかぜのものに変えてフェレットという動物に感染させたところ、それまで鼻やのどでしか増えなかったウイルスが肺でも増えて重い気管支炎や肺炎を起こすなど強い毒性を持つことがわかりました。このたんぱく質を抑えることができれば、タミフルなどこれまでのインフルエンザ治療薬と違った働きをする新しい薬を開発できると期待されています。河岡教授は「毒性の強さにかかわるこのたんぱく質の働きを抑える薬が出来れば、近い将来大流行すると懸念されている新型インフルエンザにも効果が期待できるのでは」と話しています。この成果は「米国科学アカデミー紀要」の電子版で30日に発表されます。


Viral RNA polymerase complex promotes optimal growth of 1918 virus in the lower respiratory tract of ferrets
PNAS published online before print December 29, 2008, doi:10.1073/pnas.0806959106


NHKの科学放送・報道のレベル低下が著しい・・・と思う昨今

by internalmedicine | 2008-12-30 09:08 | インフルエンザ  

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