神経NOS変異は衝動的行動と関連
2009年 01月 06日
Influence of Functional Variant of Neuronal Nitric Oxide Synthase on Impulsive Behaviors in Humans
Arch Gen Psychiatry. 2009;66(1):41-50.
【被検者】 3200名超;1954名の対照、403名の人格障害、383名のADHD、151名の家族性ADHD、189名の自殺企図者、182名の犯罪加害者
【主要アウトカム測定】関連研究で、主要アウトカムクライテリアはimpulsivity(衝動性)、すなわち、dimensional phenotype conscientiousnessとカテゴリー化表現型成人ADHD、aggression(攻撃性)、クラスターB人格障害
【結果】 新しい機能的プロモーター多形型であるNOS1はimpulsivity(衝動性)で、hyperactive(過活動性)やaggressive(攻撃的)行為を含む傾向と関連する。
特異的に、成人ADHD、cluster B人格障害、autoaggressive and heteroaggressive behaviorに、short repeat variantの頻度が多い。
このshort variantは、RGS4やGRIN1を含むneuronal transcriptomeのpromoterや変化があれば、NOS1 のtranscription activity減少を伴う。
システムレベルにて、前帯状回皮質の低活動性が関連し、行動コントロールの情緒や報償系おprocessingに関連しているものと思われる。
犯罪加害者の結果が気になるのだが・・・
動物のレビューでは
、neuronal (NOS-1−/− or nNOS−/−) isoform欠損では攻撃的行動が現れ、特にテストステロンは必要だが、充分でない、5-HT代謝はオスNOSで変化する。
オス nNOS- 1 -/-マウスは疼痛刺激に感度が増加し、攻撃的な相互関係が継続する。コルチコステロイド濃度増加にかかわらず、nNOS-1ノックアウトマウスは野生種より不安や恐怖を示さない。・・・
Neuroscience & Biobehavioral Reviews
Volume 30, Issue 3, 2006, Pages 346-355
入れ墨入れたおっさんが救急外来でちょっとした傷なのにワーワーいっている姿を思い出してしまった(あぁいう人たちって・・・こういうマウスと同じ変異が脳にあるのでは・・・)
by internalmedicine | 2009-01-06 15:32 | 精神・認知