ランダム化トライアルにおけるSF36:使用標準化が必要で、より評価に加えるべき

QOLアウトカムと包括的健康状態サーベイはランダム化トライアルで導入することは有益と考えられる。主要アウトカムと結論が合致してなくても、システミックに収集し、報告する必要性がある。トライアル比較最大化のため、多様な疾患・介入横断的に、SF-36を用いて、比較。


影響ある(インパクトファクターの高い)ジャーナル掲載されたいくつかのランダム化トライアルはSF-36と、プライマリ有効性アウトカムの不一致した結果が認められた。
SF-36と有効性アウトカムが異なる時、SF-36はこれらのトライアルの解釈に影響を与えるこは稀。
QoLと健康関連指標情報は、より標準化し、システミックにランダム化トライアルで使われるべきである



Reporting and interpretation of SF-36 outcomes in randomised trials: systematic review
Published 12 January 2009, doi:10.1136/bmj.a3006
Cite this as: BMJ 2009;338:a3006
健康状態調査やQOL評価が様々なプライマリ評価アウトカムに到達するかを決定することはトライアル知見の評価に違いをもたらすこととなる。
【デザイン】 Systematic review.

【データ源】 PubMed, contact with authors for missing information, and author survey for unpublished SF-36 data.

【研究選択】 高インパクト・ファクターの22ジャーナルの2005年発行のSF-36アウトカムのランダム化トライアル QOL評価のための健康サーベイ

【データ】 プライマリ有効性アウトカム解析の時期とモードに相応する2つの合成、8つのサブドメインスコアの解析

【結果】1057のスクリーンしたトライアルにて、52のトライアルをSF-36を伴ったランダム化トライアルとして同定(66 比較含む)
8つのトライアルにて10のSF-36スコアが報告
66の比較のうち、SF-36とプライマリ評価アウトカムの結果が、統計学的な有意差と合致しない比較は21であった
17の統計学的に有意であったSF-36スコア調査のうち、影響は6つで小さく、3つで大きく、2つでは報告無し



SF-36に基づく研究結果の解釈を著者らが改変した結果は21不一致例のうちわずか2つのみであった
SF-36の報告をしていない100の追加ランダム選択トライアルのうち、少なくとも5つは、SF-36データを集めているが、解析例は1つのみ。

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κcoefficient 0.33 (95% 信頼区間 0.06 ~ 0.59)


【結論】 SF-36測定は、時にプライマリ評価アウトカムの結果と異なる場合があるが、ランダムトライアルの総合的評価に影響を与えることは稀。
AOLと健康関連調査情報調査はランダムトライアルにてよりシステミックに使用されるべきである。

by internalmedicine | 2009-01-15 15:05 | 医療一般

 

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