心不全治療:BNP指標vs徴候指標 同等のアウトカム

BNP指標による治療が、通常の徴候指標治療より優れている研究もあるが、データは決定的な物ではなく、フォローアップに限られた所見であった。この研究ではより若年者に焦点を当て、Pfistererらが、多施設トライアルをおこなったもの

徴候指標治療:symptom-guided group:NYHA II以下へ
BNP指標治療:N-terminal BNP–guided group:75歳未満は BNP400 pg/mL(正常上限2倍未満)、75歳以上は800 pg/mL未満へ


”Trial of Intensified vs Standard Medical Therapy in Elderly Patients With Congestive Heart Failure (TIME-CHF) study”
The Trial of Intensified vs Standard Medical Therapy in Elderly Patients With Congestive Heart Failure (TIME-CHF) Randomized Tria
JAMA. 2009;301(4):383-392.


60歳以上患者を、ランダムにintensified BNP指標戦略と通常の症状指標の18ヶ月間全原因入院なし生存とQOL比較

BNP指標治療を受けた患者は徴候指標治療と同様の臨床的アウトカム、QOLアウトカムであった。





ISRCTN43596477

治療方法は European Society of CardiologyAmerican College of Cardiology/American Heart Association9 guidelinesに従ったとのこと


結論では、BNP指標治療を推奨してない。補助手段としては存在意義はあると思うが・・・

by internalmedicine | 2009-01-28 08:49 | 動脈硬化/循環器  

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