帝王切開によるこどもは8歳時点で喘息リスクが高い


Asthma at 8 years of age in children born by caesarean section
Thorax 2009;64:107-113
帝王切開出産の8歳児は喘息が多い

8歳での喘息は12.4%(n=362)

帝王切開は喘息リスク増加(OR 1.79; 95% CI 1.27 - 2.51)

帝王切開頻度8.5%で、喘息のリスク増加と関連(OR 1.79; 95% CI 1.27 - 2.51).

この相関は、アレルギーを有する両親のこども(OR 2.91; 95% CI 1.20 - 7.05)やアレルギーを有する片親のこども(OR 1.86; 95% CI 1.12 - 3.09))は、非アレルギー性の両親を有するこども (OR 1.36; 95% CI 0.77 - 2.42)より強い。

8歳時点での帝王切開と感作の相関は非アレルギー性両親のこどものみ有意 (OR 2.14; 95% CI 1.16 - 3.98)


生下時免疫系の発達と関連しているという考察
帝王切開が、出生時点での、特定の微生物への曝露が妨げられているという、衛生仮説を利用した説明がなされている

by internalmedicine | 2009-01-29 15:10 | 呼吸器系  

<< 抗うつ薬同士の比較:メタアナリシス adenosine deami... >>