治療抵抗性ドライアイへのシクロスポリン点眼の費用分析

ドライアイには自己免疫的病態が20年前から知られており、シェーグレン症候群やSLE、関節リウマチ、乾癬性関節炎などで、免疫抑制剤投与の有用性が知られていた。ドライアイ全体に自己免疫性機序の関与が考えられているとのこと

シクロスポリン軟膏で思い出すのが、
発売時、薬剤への興味から担当MR(旧藤沢)に単に聞いただけだったが、「先生のような方にお使いいただく製品ではありません。」と、初っぱなに言われ、むちゃくくちゃ腹立てたことがあった。別に、使用予定ではなくて、製品情報をしりたかったのだが、この会社、販売しか頭にないようだ・・・併用禁忌などを一般医家も知る必要があるのは常識だと思ったのだが・・・その後も、SSRIの消化管出血リスクの断定的否定などあり、この会社と距離を置くことにした・・・その後アステラスとなり・・・・
・・・我ながらしつこい

パピロックミニ点眼液の会社MRに、商品について説明を求めようかな(悪趣味?)・・・うちにここの会社のMRさんこないけど・・・


ここでは、0.05% emulsion of topical cyclosporine (Restasis; Allergan Inc, Irvine, California) というのが対象


通常治療に反応しないドライ・アイ症状に対する効果とコスト効果(cost-utility)の検討


結論から言えば、この局所投与は、通常治療に反応しないドライアイにコスト効果的というもの

"Value-based"に関しては
Brown, MM; Brown, GC; Sharma, S; Landy, J. Health care economic analyses and value-based medicine. Surv Ophthalmol. 2003;48:204–223.

Brown, MM; Brown, GC; Sharma, S. Evidence-Based to Value-Based Medicine. Chicago: AMA Press; 2005.
がベースのようである(参考

久しぶりだなぁ・・・
・費用-効果分析 cost effectiveness analysis
・費用-便益分析 cost benefit analysis
・費用便益 Cost-Benefit
・費用-効用分析 cost utility analysis
・費用分析 cost of illness
・費用最小化分析



今回は、cost utility analysis 費用分析、特に、cost-utility ratio (CUR)が用いられている。


Value-Based Medicine, Comparative Effectiveness, and Cost-effectiveness Analysis of Topical Cyclosporine for the Treatment of Dry Eye Syndrome
Arch Ophthalmol. 2009;127(2):146-152.

2つの多施設ランダム化臨床トライアルで、Center for Value-Based Medicine analysesにて行われた。value-based medicineはeffective analysisと、社会コスト・サードパーティー保険者コスト全体を用いた平均cost-utility analysisを比較した解析


【主要アウトカム解析】QALY gainとQOL改善比率
cost-effectivenessのため、QALYあたりのドルをCUR(cost-utility ratio)で表現

【結果】局所cyclosporine, 0.05%は、滑潤点眼剤に比べ、0319 QALY /年のvalue gainに寄与
通常の滑潤点眼剤無効例・中等症・重症ドライアイには、QOL 4.3%改善

賦形剤治療(vehicle therapy)を上回る社会的観点CUR増加は、cyclosporineにて $34 953 / QALY で、社会的観点平均増加CURは $11 199 /QALY
サードパーティー保険会社増加CURは$37 179 /QALY、サードパーティー観点平均CURは、$34 343 / QALY


by internalmedicine | 2009-02-10 09:14 | 医療一般  

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