ABCSG-12 Trial :閉経後早期乳ガンへのビスフォスフォネート系薬剤は無疾患生存期間延長効果をもたらす
2009年 02月 12日
生存期間には影響を与えてないが、薬剤特性を鑑み充分有益な結果である。
ABCSG-12 Trial (NCT00295646)
Endocrine Therapy plus Zoledronic Acid in Premenopausal Breast Cancer
N Engl J Med. Vol. 360:(7) 679-691 February 12, 2009
フォローアップ中央値 47.8ヶ月、137のイベント発生
disease-free生存率 tamoxifen群 92.8%、anastrozole群 92.0%、ホルモン治療群90.8%、zoledronic acid+ホルモン治療群 94.0%
disease-free生存率について、
anastrozole+tamoxifen群に有意差なし
(hazard ratio for disease progression in the anastrozole group, 1.10; 95% confidence interval [CI], 0.78 to 1.53; P=0.59).
ゾレドロン酸+ホルモン治療はzoledronic酸なしのホルモン治療に比べ、絶対的減少3.2%ポイントで、想定炊き減少36% (hazard ratio, 0.64; 95% CI, 0.46 to 0.91; P=0.01);
ゾレドロン酸追加は死亡リスク減少に有意差は無し (hazard ratio, 0.60; 95% CI, 0.32 to 1.11; P=0.11).
副事象イベントは既知の薬剤安全性情報と一致
閉経後女性のホルモン反応性の早期乳ガンの指摘治療法はまだ議論の多いテーマである。
aromatase阻害剤はtamoxifenを超過するベネフィットを示すが、閉経前でのベネフィットは未だ不明。gonadotropin-releasing hormone analogueとtamoxifenの卵巣抑制併用療法は閉経後女性の標準治療とされており、化学療法に匹敵する効果と、より耐用性が良いことがその理由である。
ビスフォスフォネート治療は、骨転移や骨塩減少など骨格関連イベントリスク減少目的に使用されている。ゾレドロン酸は、aromatase阻害作用と関連して骨塩減少を、閉経女性、閉経前女性、早期乳ガン患者とももたらす
ゾレドロン酸に抗腫瘍作用、抗転移作用があり、それは骨でのangiogenesis抑制や、抗転移抑制作用、adhesion抑制作用、アポトーシス誘導、細胞毒性化学療法の抗腫瘍共同作用、γ/δT細胞誘導によるimmunomodulatory効果などが見られる。
by internalmedicine | 2009-02-12 09:46 | がん