エコーによる横隔膜excursion評価
2009年 02月 13日
Diaphragmatic Motion Studied by M-Mode Ultrasonography
Methods, Reproducibility, and Normal Values
CHEST February 2009 vol. 135 no. 2 391-400
右・左の横隔膜の動きは安静呼吸のとき評価可能で、自発的なsniffingのあいだに、右側は全て、左は208/210で測定可能
深呼吸中、肺の低位にしたがい横隔膜が不可視となる。右横隔膜のexcursionがが大きい場合、特にそうである。
さらに、右横隔膜のexcursionは195/210で測定可能で、左横隔膜excusionは45例のみ
両横隔膜excursionの正常値を決定した。
excursionは女性より男性が大きいため、性差を考慮に入れるべき
正常下限は、安静呼吸時、女性で0.9cm、男性で1cm
自発的sniffing時は、女性1.6cm、男性1.8cm
深呼吸時は、女性3.7cm、男性 4.7cm
呼吸不全の時は頻呼吸で評価困難だと思うが、横隔膜の筋疲労のなんらかの指標になりえるのだろうか?横隔膜神経麻痺以外なにか臨床的意義を見いだせるかは今後の課題だろう・・
by internalmedicine | 2009-02-13 09:28 | 呼吸器系