他人のたばこのせいで、頭がおかしくなり・・・

過激なタイトルにしてみた・・・受動喫煙による影響は、認知機能障害のリスクを増加させるという非喫煙者にとってはきわめて迷惑な話。

今後、前向き研究にて確認すべき内容だが、受動喫煙対策は前倒しして推進すべきだろう。認知症と関連すれば多くの国家的損失を生むことだし・・・

Exposure to secondhand smoke and cognitive impairment in non-smokers: national cross sectional study with cotinine measuremen
BMJ 2009;338:b462

唾液のコチニン濃度を用いた受動喫煙のbiomarkerとcognitive impairmentの相関

4809名の非喫煙成人(50歳以上)
2002年の English Longitudinal Study of Ageingに参加している1998、1999、2001年のHealth Survey参加者

主要アウトカムは、一連のneuropsychological testスコアの最低10%と定義したCognitive impairment

非喫煙、ニコチン製品使用者、唾液コチニン濃度14.1 ng/ml以上で4つの同等サイズのグループ分けを行った

コチニン濃度最少4分位(0.0-0.1 ng/ml) 比較にて、広汎なcognitive impairment補正後、cognitive impairmentは、第2・4分位 (0.2-0.3 ng/ml)、第3・4分位(0.4-0.7 ng/ml)、最高4分位にて1.08 (0.78 ~ 1.48), 1.13 (0.81 ~ 1.56)、 1.44 (1.07 ~o 1.94; P for trend 0.02)
非喫煙の患者・喫煙経験者にも、同様の相関が見られる

by internalmedicine | 2009-02-13 12:17 | 喫煙禁煙  

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